創作と生活

主に映画の感想を書いてます。

12月25日 2013年北橋映画賞発表

クリスマスと正月の雰囲気が凄く苦手なので深夜、音楽を聴きながら締め切り間近の原稿をずっとやっていた。

結構、原稿が進んだので朝飯の用意をして何気なくテレビを付けるとクリスマスムード漂わせまくってるめざましテレビのコーナーがやっていて、かなり参った。

 

去年までは一年が終わるたびにその年のことを振り返って来年の目標を作っていたりしていたのだが今年からはもう止めようと思う。その理由は今年、頑張って積み上げてきたものが来年になるとリセットされてしまう気持ちになるから。

リセットされるのが良いという人もいるが僕は嫌だ。

2013年12月31日が終わったあと、2014年13月1日になってほしい。そうすればリセットされる気持ちにはならないだろう。

・・・・・・多分。

 

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では2013年今年、僕が観た映画の中で勝手に賞を授与するという北橋映画賞の発表です。

昨年は1998年公開ヴィンセント・ギャロ監督の映画「Buffalo'66」が受賞しました。

 今年の北橋映画賞は・・・?

 

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2008年公開ミヒャエル・ハネケ監督の映画「ファニーゲームU.S.A」

 

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1993年公開、相米慎二監督の映画「お引越し」の二作品に決まりました!

 

ファニーゲームU.S.A」は観客を完全にコントロールしていた映画でこれまでパターン化されてきていた展開を大いに裏切ってくれる。監督の才能が溢れている映画。

 

「お引越し」はファニーゲームとは正反対の映画で観終わった後、とても心が温かくなる映画。登場人物の心の機微がとても丁寧に描かれていました。

 

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「-×- マイナス・カケル・マイナス」・・・伊月肇監督。本当に良く出来た映画です。同じ街に住むタクシー運転手と女子中学生などの生活を深く掘り下げていくんですが俳優、女優さんたちの演技、会話が自然体で本当に素晴らしい。カメラワークも申し分ない出来です。ですがあのファミレスでの不自然なカットに不満。見終わった後、この監督が撮った他の映画も見てみたいと真っ先に思いました。おすすめです!

 

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「8Mile」・・・カーティス・ハンソン監督。主演はエミネム。そういえば僕が初めて洋楽にハマったのがエミネムです。兄が好きだったんで一緒にずっとエミネムの曲を聴いてました。それより感想ですが良かったです!僕は高校生ラップ選手権を見てからMCバトルかっこいいなーと思ってるんですが、この映画でもMCバトルを繰り広げていくんですが、そのシーンはまるでアクション映画のよう。

 

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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」・・・トッド・フィリップス監督。まあまあかなー。俺はそんなに好きじゃない。

 

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「雨粒の小さな歴史」・・・中川龍太郎監督。非常に詩的な映画で観ている間はずっと女性の監督さんが撮ったのかなと思ってました。終盤では胸に突き刺さるような素晴らしい演出もあります。中々、良かったです。

 

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「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」・・・トーマス・ヤーン監督。シンプルなストーリーだけどユーモア溢れる台詞、二人の友情をとても丁寧に描いている傑作です。ラストの海のシーンは感動。

 

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メメント」・・・クリストファー・ノーラン監督。構成が非常にサスペンスとして活きている映画だと思ったが俺はこの映画、好きじゃない。

 

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華麗なるギャツビー」・・・バズ・ラーマン監督。スピード感ある映像と派手な衣装とセットそしてテンポ良く進むストーリーなど非常に良く出来た映画。音楽を流すタイミングもバッチリ。

 

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グッドフェローズ」・・・マーティン・スコセッシ監督。この監督が撮った「タクシードライバー」僕は本当に好きで・・・最近また観ようかなと考えてます。それでこのマフィアを描いた映画「グッドフェローズ」も中々、良い作品。同じくマフィアを描いた「ゴッドファーザー」とは異なるマフィアを描いてるんですがテンポの良さに驚いてしまう。最後セックスピストルズの「My Way」が掛かってエンドロールに行く瞬間とかマジでかっこいいですね。

 

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「クロニクル」・・・ジョシュ・トランク監督。初めてYoutubeで予告編を見たときの衝撃は今でも覚えていて、ずっと観たいなーと思っていた映画です。それで観終わった感想は展開が暗いんだけどまあまあ面白かったですね。ただ観ていて一つ疑問だったのはガードレールから突き落とされた車の運転手は助かって入院してるのに、それっきり運転手は出てこなくて自分を事故に追いやった車のことを何も喋らないっていうのはどうなんだろうね。ちょっとでいいからテレビでその事故の様子とか入院してる運転手のこととか映してほしかったかな。実はあの運転手も超能力使いで主人公たちのことを喋れないっていうのも考えられるんだけど、もしかしたらあの運転手は続編で出てくるのかな?笑

 

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羊たちの沈黙」・・・ジョナサン・デミ監督。冒頭からずっと緊張が張り詰めていました。少しか弱い女性FBI訓練生の主人公、元天才的な精神科医のレクターなど魅力的な登場人物、巧みな構成もあってかまったく飽きなかった。ネットでこの映画はサスペンス映画の地位を上げたと書かれていましたが、まったくその通りだと思います。面白かったです。

 

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「裏窓」・・・アルフレッド・ヒッチコック監督。骨折で車椅子生活をしていた主人公は暇すぎて裏窓からアパートの住人たちの生活を見ていたんですが、その住人たちに事件が起きるっていう内容なんですが、ここまで動かない主人公は本当に珍しい笑

 けどまったく動かないのに躍動感があるように見えるのは、やっぱりヒッチコック監督さすがだなーと思います。

 

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「別れのこだま」・・・ドン・テイラー監督。レンタルビデオ屋でこの映画のパッケージを初めて見たとき「絶対面白いだろ!」と思って借りてきた映画です。この映画、ジョディ・フォスターが子役として出てるんですけどまじで声と顔が男の子そっくりで最初、完全に男の子として見てました。それでこのジョディフォスターは難病を抱えてる女の子を演じてるんだけど例の難病映画とは違って凄くハートフルで好感が持てます。

 

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「スクールガール・コンプレックスー放送部篇ー」・・・小沼雄一監督。女子高生同士の恋愛、友情を描いた青春映画。学園祭の朗読劇にマナミとアイが自分に任された仕事を放棄して好きな子の名前を叫んでしまうという暴走。しかも後日、その学園祭でやった朗読劇を成功とか言っちゃってて意味が分からない。放送部員たちにすれば学園祭は成功だろうが観客にとってその学園祭は失敗だ。

アイがマナミに自分の思いを告白するシーン。あまりの恥ずかしさからかプールにあるシャワーを思いっきり浴びるが観客に何も与えない。

チユキはダメ彼氏に付いて行ってしまうが俺ならそうしない。マナミがチユキをビンタでもして説得するというシーンを必ず入れるはずだ。そして学園祭に遅れてチユキも加わり普通の朗読やって大成功みたいな感じにする。ダメなところをいっぱい書いてしまったが、マナミ役を演じた森川葵さんは非常に良い女優だ。