創作と生活

主に映画の感想を書いてます。

1月31日

今日は高校生活最後のテストだった。

卒業式は一度も悲しいと思ったことがない。切なさ、虚しさの方が感じる。

テストが終わった後は出張編集部。

週刊少年マガジンの編集者の方が僕の漫画を読んでくださって最後に名刺を渡してくれた。去年も学校で出張編集部をして違う漫画雑誌の編集者が来てくださって読んでもらったんですけど名刺を渡してくれることはなくて、3ヶ月前の関西コミティアでも渡してくれなくて本当に悔しかった。スタートラインに中々、立てないことが。

特に名刺を渡してくれなかった後の帰り道が本当に地獄で、しばらく制作をする気にはならない。

とりあえずやっと漫画業界との繋がりを持てたので急いで新作の原稿完成して頼まれたやつと一緒に送ろうと思う。

 

今回の結果にとても喜んでくれたのがマンガコースの先生とプロテと荒山。

1日でも早く連載して報告したいです!

 

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ベルベット・ゴールドマイン」・・・トッド・ヘインズ監督。新聞記者アーサーは失踪した伝説のロック歌手ブライアン・スレイドについて調査を始めるというストーリーなのだが、このブライアン・スレイドのモデルは誰が見てもデヴィッド・ボウイ。そしてブライアン・スレイドのモデルがイギーポップ。とにかくこの映画ブライアンスレイドとカート・ワイルドとの同性愛が結構、生々しく描かれているが使用してる音楽がとにかく良くて構図が綺麗なのでまったく気にならない。

そしてストーリーはスタイリッシュでブライアン・スレイド、カート・ワイルドの過去を辿っていくうちにアーサーも自身の過去を回想していくというのが上手い。

演奏シーンもちょくちょくありますが迫力があってかっこよかった。観た人の感性を刺激してくれる良い映画でしたね。

 

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ゼロ・グラビティ」・・・アルフォンソ・キュアロン監督。スピルバーグが褒めてましたね笑 ちなみにタランティーノが選ぶ2013年ベスト10にランクインしてます。

まあ、とりあえず映像が凄い。良い映画的体験をしました。そしてサンドラ・ブロックの演技が良い。呼吸の仕方、焦り方。演技に見えないんだよな。本当に宇宙に行ってんじゃねえかこの人と思いますよ。もちろんジョージ・クルーニーも良かった。

個人的にライアン博士が初めてソユーズに入ったときお腹の中にいる赤ちゃんのようなポーズしてたのが最っ高。

 

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「TIME」・・・アンドリュー・ニコル監督。『トゥルーマン・ショー』でも脚本を務めたアンドリュー・ニコル監督の映画「TIME」をプロテがオススメしてたので観ました。正直、観始める前はちょっと難しそうな設定だなーと思ってたんですが全然そんなことなくて面白かったです。

この映画の魅力ってのはシルヴィア役のアマンダ・サイフリッドが凄いセクシーで最高ってこと。もしこれがセクシーさの欠片もない普通の女優だったら間違いなくその魅力ってのは得られてない。ジャスティン・ティンバーレイク扮するウィルとシルヴィアが徐々に親密になっていく様子も描かれてますが『Buffalo'66』のようで好きですよ。

 

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「アルゴ」・・・ベン・アフレック監督。2013年 第85回アカデミー賞作品賞受賞。6人の人質をとある作戦で救出するという実話を基にした内容で2時間飽きもせず観ることが出来ました。派手なアクションシーンなんかないのにドキドキさせてくれるってのは凄い。けどまあなんか見終わっても印象薄いんですよね。

ベン・アフレック扮するトニー・メンデスの家庭環境をもっと深く掘り下げたら最後、妻と会うシーンはもっと良くなったかもね。ドキドキハラハラさせることには成功してるんだけどさ。

 

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おおかみこどもの雨と雪」・・・細田守監督。荒山がオススメしてたので観てみましたがこれは本当に凄い!斬新な語り口、演出、音楽どれも素晴らしい。細田守監督の作家性が強く出ている。特に花が妊娠しているときのセリフなしの描写、雨と雪が小学1年生、2年生、3年生と上がっていくのと一緒にお互いの状況(雨が自分の席にいない=不登校)が分かる教室の廊下のシーンの技術。とても素晴らしかったです!

 

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少年メリケンサック」・・・宮藤官九郎監督。「鈍獣」はとても酷い出来だったがこの映画はユーモア、パンクという音楽を素直に楽しむことが出来て、なかなか面白かった。主演の宮崎あおいさんはとてもキュートで良い演技をしているが田口トモロヲさん、佐藤浩市さんなどの演技ももちろん負けていない。

しかしパンクが嫌いな人はこの映画をあまり楽しめないのではないかと思う。

 

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「あこがれ」・・・フランソワ・トリュフォー監督。小学生の頃、好きなのにいたずらをしてしまう男子をよく見掛けたと思うのだが、この映画も好きなのに大人の女性にいたずらをしてしまう男の子たちが出てくる。

若い男女の恋愛ではなく男の子たちの描写に重きを置いているという点でトリュフォー監督は少し違うんだなということを観客に感じさせてくれる。

 

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「大人は判ってくれない」・・・フランソワ・トリュフォー監督。トリュフォーの自伝作品で両親の愛を知らない少年が主人公となっているのだが、とても繊細で良い。中でも一番好きなシーンが女医が主人公ドワネルに質問をするところ。ここでするジャン=ピエール・レオの演技はとても自然で引き込まれる。

 

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「アントワーヌとコレット」・・・フランソワ・トリュフォー監督。「大人は判ってくれない」に続くドワネルシリーズの2作目。ラストの気まずさが半端ない。彼女に拒否し続けられるドワネルを見て心が痛くなる。冒頭で流れる音楽が好きです。

 

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夜霧の恋人たち」・・・フランソワ・トリュフォー監督。ドワネルシリーズ3作目。軍を除隊して職を転々とするドワネルの恋愛とユーモアを描いた作品。

ドワネルの生活、仕事を細かく描いており構図も明確で素晴らしい。

 

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「家庭」・・・フランソワ・トリュフォー監督。ドワネルシリーズ4作目。トリュフォー映画の中でも好きな作品ですね。

結婚したドワネルが日本人女性に不倫するという内容なんですがギャグと夫婦の描き方も非常に上手い。

 

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逃げ去る恋」・・・フランソワ・トリュフォー監督。ドワネルシリーズ完結作。

過去のドワネル作品を抜粋し回想シーンとして出てくるんですが非常に上手い。今までのドワネルシリーズを観てきた人はちょっと感動しますね。

完結にふさわしい作品でした。