4月5日
ブログ更新しない間、ずっとネームの修正を繰り返してたけど最終的にボツになった。自信あったのに悲しい。いつかこのネーム、発表する日が来たらいいなと思う。
ページ数が多いと言われるので新しいネームを24ページにした。上手く行けばいいと思うし気に入ってる作品だけど自分の作風的に自信ない。この前のネームボツが原因で自信無くなってる。
自分が面白いと思うものと周りが面白いと思うものが少しズレているような気がしてならない。不安だ。
今年に入ってからネームばっかやってるような気がする。
早く有名になって売れて色んな人から感想が欲しい。漫画描くのはいつも一人だから孤独だし妙にテンション上がらないしこんなに虚しいことって他にあるのかと愚痴りたくなるが部屋で一人作業中だから愚痴る相手もいない。だから自分の漫画を読んだ人たちの感想が本当に救いだ。色んな人が漫画を読む。俳優も女優もアイドルもお笑い芸人も一般人も。日本人のほとんどが日常的に漫画を読むといってもいいくらい。だから自分の漫画もその人たちの日常に滑り込むことができたらと思う。
最近、描く漫画の設定がAV関係のものばかりで良い感じに谷崎潤一郎の影響受けてるなと思う・・・・・・。
「バタフライ・エフェクト」・・・エリック・ブレス監督。
全ての物語には必ず作者が正解だと思った展開を選ぶ。間違いだと分かったらその展開を失くし、また違う展開に置き換える。それを修正、推敲などと言う。
だがこの映画では違う。脚本を書くとき候補に挙げた展開を全て実行している。そのため映画としての面白さは申し分ない。
斬新なアイデアも主人公の能力で十分、納得出来る。
「私の男」・・・熊切和嘉監督。
浅野忠信さん、二階堂ふみさんの存在感と演技にまず圧倒され、近親相姦を描いた緊迫感に思わずやられた。
あの年齢で浅野忠信さん相手に小悪魔な演技をさらりとやってのける二階堂ふみさんは本当に良い女優だなー。
しかし花による殺人で遠くまで行ってしまう大塩さんの姿はとてもユーモアあふれていたのでそこは花が大塩さんを氷水の中へがんがん蹴って沈めてほしかった。
だが浅野忠信さんがモロ師岡さんに鍋に入った熱々のおかずをぶっかけナイフで殺すシーンは迫力ある構図で素晴らしかった。
「ほとりの朔子」・・・深田晃司監督。
浪人中の朔子が夏の終わりの二週間を伯母の家で過ごすという非常に文学的な映画。
海辺の街と二階堂ふみの被写体も良く合っていて、彼女の表情から心情が上手く読み取れる。
また原発事故被害者を少し違う視点から描いてるのも新しいなと感じた。
「パレード」・・・行定勲監督。
映画全体に流れる雰囲気はかなり好きだし良かったんですが藤原竜也さんが林さんを尾行するシーンあまりにもバレるだろって思ってしまうくらい近すぎるし、ラストのシーンは登場人物みんな普通の表情にしたほうがいいのでは?と思ってしまう。
素材はかなり良いのに色々ツッコミどころがある、もったいない作品でした。
「2つ目の窓」・・・河瀬直美監督。
生と死、十代の男女の性をとても抒情的に表現され、観ていて心が揺さぶられた。
舞台となった町本来の温かさ、住民の暮らしが想像出来る。
「渇き。」・・・中島哲也監督。
時系列をコントロールしながらストーリーを進ませる技術、役所広司さん、中谷美紀さんの演技はさすがと言ったところ。
だが過去に撮られた「告白」と比べるとやや物足りない。
もう少し加奈子というキャラクターを掘り下げる必要があった。
現実感がない。
「ゴーン・ガール」・・・デヴィッド・フィンチャー監督。
鑑賞中、あまりの完成度にとても驚いた。
この傑作サスペンス映画をヒッチコックが観ていたらとても悔しがってただろう。
「ゴーン・ガール」は一度も停止することなく加速し続け、ニックとエイミーが吐いていた嘘は観客、作品内の登場人物を騙すことに成功した。
不穏な音楽ではニックの心情と観客の気持ちが見事、シンクロして効果的。
またこの「ゴーン・ガール」はただのサスペンス映画ではなくマスコミを批判しつつ夫婦というとても日常的なものを設定として入れたおかげで観客に「もしかしたら自分にもこんなことが起こるのではないか」という不安を抱かせている。
これが今までのサスペンス映画と「ゴーン・ガール」の違う点である。
よくあるサスペンス映画では鑑賞してる自分もしくは実際に起こりそうだと思わないのがほとんど。
だが「ゴーン・ガール」は不吉なことに実際に自分の身に起こるかもしれないのだ。