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創作と生活

主に映画の感想を書いてます。

5月5日

どこにでもいる女の子の日常を大体、知ることが出来る時代になった。

僕が中学生ぐらいのときはプロフっていうのが流行ってて(今でいう簡単に作れる個人ホームページみたいなもの)それは運営してる人のブログだったり写真を上げれたり友達のプロフのリンクを張ったり。

そのときにもREALっていう現在のツイッターみたいなものがあったんだけど、そのときは特に何も感じてなかった。

中学生ぐらいから始めたツイッターを2~3年やった辺りから女子学生とかがちらほら自撮りをアイコンにしてその子の淡々とした日常を綴っているのはとても素晴らしいなと感じ始めた。正直、感動に近い。

 

学生時代、気になってた女の子のアカウントは意地悪してくるみたいに鍵が付いててフォローしないと見れない。その子とあまり学生時代、接点がなかったのでさすがにフォローする勇気は無いし学生時代、大人しかったあの子がどんなこと呟いてるのか興味がある。そのとき考えてたことは今でも同じことなのかどうか。

今でも僕と同じ街に住んでいるんだろうけど街では仕組まれたように全然、すれ違わないことを少し恨めしく思う。

すれ違って、お互い「あっ」っていう表情になって、変な間があって、知らんぷりして、お互い目的の場所へ向かう。

これってあと何回、体験できるんだろう?

 

高校時代、狂って自分の中にある鬱憤をぶつけるみたいに漫画を描いては投稿してた少し前の状況。あのときは何で自分の漫画が何も音沙汰なくて何十回も落選しまくってたの意味分からなかったけど現在は色んな編集者の人から連絡くれるようになって少し前と今の状況の違いに少し驚きとそれに慣れるため必死に付いて行ってる感ある。

努力でこうなったのか正直、分からないけど相変わらず絵を上手くなろうとする努力はしんどいし自分は絵を練習しようとしないし嫌いだし笑える。漫画描くのが好きでここまで来れたのかもしれない。あんまり細かいことは分からないけど。

 

結構前に自分の元担当編集者だった方が大阪に用事で来るってことになって生まれて初めて編集者という人と二人で御飯行って色々、喋った。

そのとき自分は絵が下手だし絵を練習することは疲れるから嫌い。だから正直、売れなくても最低限の生活さえ出来ればいいって言ったらその編集者さんは苦笑しながら「いや売れなかったらこっちが困るから。連載してる以上、売れなかった困る」と言われ「あー、なるほど。確かにそうだな…」と反省した。

それからは徐々に売れたいと思うようになっていき、連載する雑誌を黒字にして助ける気持ちで描かないとなと思った。

 

4月の映画
 
「ルーム」★★★★★
レニー・エイブラハムソン監督。
部屋の中で希望を捨てずなんとか脱出を試みる母親と息子ジャックの深い絆がそのままこちらにまで伝わってくる。
奪われた時間を必死に取り戻そうとする故に今度は自分の内面と対峙せねばならなくなる母親。
その母親と息子という時の人を迎え入れたことにより祖父と祖母たちも生活をマスコミたちから監禁されてしまう。そして観客は初めて本当の世界を知る息子を全て出し切り疲れきった母親のように見守る。
基本的に息子の視点でこの映画は進むがその映像がとにかく上手い。非常にリアリティがあって息子が外を出たときの世界の広さとそれに驚く演技。これを観客にまで伝えることができるのは本当に凄い。
母親と息子役を演じたブリー・ラーソンとジェイコブ・トレンブレイの演技が素晴らしく「ルーム」は間違いなく今年の傑作といえる。
 
「LOVE 3D」ギャスパー・ノエ監督
情熱を示す赤色を使った映像、女々しい男の独白
 
「リップヴァンウィンクルの花嫁」岩井俊二監督
様々な顔と名前を持つ人たち。綾野剛黒木華もそう。変な人に囲まれながら生きる女性、レズ。前半良かったが後半から失速。
 
マグノリア」ポールトーマスアンダーソン監督
それぞれ悩みを抱え苦しんでいる登場人物たちが偶然によって繋がり、大量の蛙が空から降ってくるという偶然によって解放される。
奇妙なストーリーを上手くまとめた優秀な群像劇。
 
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」ポールトーマスアンダーソン監督
目の前にある石油の仕事を淡々とこなし成功していく男。
息子が犯したことに対して最後まで信頼せず男もある過ちを犯す。本当の幸せを見つけることが出来ない男と教会を主宰する預言者との対立が素晴らしく男は落ちるところまで落ちてしまう。
ダニエル・デイ・ルイスに引けを取らない演技をする預言者役のポール・ダノに思わず息を呑む。
個人的にポールトーマスアンダーソンの作品の中で一番好きで一番の傑作。
 
ストーリーには少しツッコミどころがあるが相米慎二監督の素晴らしい技術が光り薬師丸ひろ子さんを最大限に活かしている。
もはやストーリーを楽しむという感じではなく相米慎二監督の構図と演出。そしてその中で躍動する役者たちを魅る映画なんだろう。
 
映画への未来を語り、映画への愛を語る。そして映画監督として映画というものを解体する作業。そして映画が原因による苦悩と破壊。
監督の幼少時代の記憶がグイドの映画の構想でもあったり監督が製作した映画にグイド本人が出たりと「8 1/2」は何重にも積み重なったとても緻密な構造になっている。
映画で「8 1/2」自体をグイド取り巻く人々が批評しているようにも見えるし観客はこの難解な映画のパズルをどうにかして解こうとする。しかしその行為自体が映画を面白くさせ、その映画について人と議論するのが幸せだったりするのだ。
 
二人の関係性を表したようなその壁は当時では珍しく女の方から男に歩み寄りヒビを入れる。
しかしその壁はわざわざヒビを入れなくてもよじ登れば簡単に男の方へ行けることに女は気付く。
無駄がないスピーディな展開とユーモアと洒落た台詞に白黒映画への抵抗を取り払うことが出来る秀逸な作品。
 
1925年製作のサイレント映画。この時代にこういう脚本の作品を撮ったことに驚きだが今見ても結構、面白かった。
船員と船長そしてコサック兵との戦いを描く。
オデッサの階段のシーンは有名でモンタージュ理論を自ら実行した映画史において重要な映画監督の一人。
 
暗殺の指令を受けたマルチェロに落ちる影と悲しみを美しくも的確な構図で繊細に描写する。
森の中で殺されたアンナと同様マルチェロも暗い森の中で自分を見失い途方に暮れる。
 
物語が二転三転して途中で追いつくことが出来なくなるぐらい入り乱れ、ほとんどストーリーの一部しか楽しめていない感覚。
原作がピンチョンだしポールトーマスアンダーソン監督のことだし、これを欠点とは思わないがこういう映画に取り残されるという体験はゴダール作品を観て以来だ。
そういう点では繰り返し観なければいけない映画。ポールトーマスアンダーソン監督作品の中で個人的に1番難解だと思う。
3年後か5年後か10年後にまた観ます。
 
「Mommy」グザヴィエ・ドラン監督
苦しさを共にし、それぞれ別の道を歩むことになった二人の母親と一人の発達障害の息子。
手探り状態のまま、ほんの短い間だけ幸せを見つけ目の前が徐々に広がっていく。そこは幻想的でありながらもっとも現実に近い。
人生という壮大なテーマを繊細な表現で切り取った若き天才監督の傑作。
 
「ラストタンゴインパリ」ベルナルド・ベルトルッチ監督
お互い名前を明かさないというルールで男と女が一つの部屋に住んで生活し愛を知る。
絶望的につまらない時間だけが過ぎる中、ジャンピエールレオがいきいきと演技していて最高。
 
3歳で中国の王になった男の子の人生を辿る。
母の死、家庭教師との友情、二人の妻による関係性が素晴らしい音楽と鮮やかな色彩によって彩られる。
 
「黄金狂時代」チャーリー・チャップリン監督
映画ってやっぱり素晴らしいなと思わせてくれるコメディ映画の傑作。
笑いだけでなくチャップリン作品の特徴でもある哀愁も兼ね備える。
テンポが素晴らしくあっという間に時間が過ぎる。
 
路頭に迷うトラヴィスは何もない荒野をあてもなく歩いていき4年振りに弟に発見され、弟の妻とそのトラヴィスの子供ハンターに再会する。
失われた4年間の空白をトラヴィスとハンターによる短い旅によって丁寧に辿っていきトラヴィスがいない間、何が起きていたか。そのトラヴィスの妻は4年もの間、何をしていたかを来た道を戻るようにしっかり伏線を回収するのが上手い。
トラヴィスとハンターによる妻を探す旅の景色は修復した父と息子の関係性を表すようにとても澄んでいる。
夜の街はカラフルな灯りに彩られ見事なものだが特に素晴らしいのは今の仕事に全てを尽くしているとでもいうように真っ赤な服を着て真正面にどかっと座る妻の構図。そのシーンを観ただけでこの映画はここから本領発揮し、傑作の道へと向かわせるのだなとエンディングはまだ訪れていないのに分かる。
そしてトラヴィスが過去のことを受話器に向かって喋る長回しのシーンにただ息を呑み、そのときのハリー・ディーン・スタントンの表情に思わず口から素晴らしいという声が何度も漏れるのだ。
 
 
ロングで自然の中に生きる人たちを幻想的に美しく撮り時々アップで感情を直接、伝える。
人の命、愛。映画を盛り上げるような展開や音楽は何もなくただ自然の音のみが聴こえる。
非常に優しい印象を持つ映画ではあるが少し大人しすぎる。人が猿になって現れるインパクトあるシーンを振り返ればそのあとのあまりの展開の抑揚のなさに否が応でもそう思ってしまうのだ。
 
長い間、眠り続ける息子がただ起きてくれるのを待つ母親。時間だけが過ぎていく。
ノートには今は無き宮殿のことと眠り続ける兵士たちの末路が記され、そのことを知りながら母親は交信が使える女を通じて息子と対話する。
幻想的でありながらも神秘的で母親による息子の愛情が痛切に伝わる映画だった。
 
5時間もある映画で結構、ぶっ飛んだ描写もいくつかある。少し冗長に感じた。しかしロバートデニーロのチンコが見れる映画はこの作品だけではないだろうか。
 
「あ、春」相米慎二監督
どこにでもある一般家庭のぐらぐらとした不安定さと作られた感がする設定のバランス。
ひよこの死と父の死そのあとに父がお腹で暖めたおかげで生まれたひよこ。
輪廻転生を意味するこの表現は佐藤浩一さん演じる男が新しい道を歩もうと希望に満ちた表情と実によく繋がるのだった。
 
アンタッチャブル」ブライアンデパルマ監督
ギャングのボスを逮捕するために組まれた捜査官たちが戦う。
魅せるアクションであんまり退屈はしなかったが突出した面白さもなかった。
そして実話ということだが全体的に「七人の侍」感が凄く感じてどうしても観ながら比べてしまう。
 
「ソロモンの偽証 前編・事件」成島出監督
中学生役の一部の子たちの演技が素晴らしい人もいれば、まだ少したどたどしいなと思う人もいる。まだ若いのでしょうがないけれど。
そして脚本はおままごとしているような雰囲気ですんなりと作品に入り込めず一歩引いた状態で観ていた。
 
「スポットライト 世紀のスクープ」トム・マッカーシー監督
サスペンスのように緩急を付けたストーリーで徐々に教会の恐ろしさに飲み込まれていく。
映画にて僅かしか登場しない児童たちは教会とこの事件の不気味さと恐怖を増幅させる役割であり、笑顔は見せるも決して光の当たる場所には置かれていなかった。
 
「サウルの息子」ネメシュ・ラースロー監督
主人公サウルの周辺で起き続ける惨劇と残酷な映像が長回しの効果により恐怖を植え付ける。
これが長編デビュー作とは思えないほどの傑作。
その完成度の高さに非常に感動した。シネフィルたちの今年の年間ベストにちらほらとランクインしているだろう。
 
コメディとわくわくさせる冒険活劇のほどよい軽さのバランスで面白い。
まさかの終わり方に少し驚きはしたが子供が見たら考えさせられるだろうその深さにグッときた。
ストーリーが秀逸でタイムスリップ物としては非常に良くできた映画かと。
 
あえてそうしてるのかもしれないが小津安二郎東京物語」のリメイクとあって、ある役者の演技が昭和感があり平成の今になって観ると少し違和感があって気になる。
しかしその他の部分はしっかり小津安二郎の良さを上手くリメイクしていて、ちゃんと現代に届いたのではないか。
 
90年代の空気が充満しているアニメでその雰囲気が心地良い。
 
 
冴えない日々を送る男が以前から所持していたショットガンにより突如、崩壊した世界で名前の通り英雄となる。
パニック映画として基本的に良く出来ており、ほとんどがスピード感あって進んで飽きない。
しかし終わり方に工夫がない点やヒロインと重要な登場人物に焦点が当てきれておらず鑑賞後、もっと良い作品に出来たかもしれないとなんだかもやもやが残ってしまった。
 
シュガー・ラッシュ」リッチ・ムーア監督
仮想世界での悪役は現実でヒーローになることを目指すが次第に普通の人に見られることに段々と気付かされていく。
ゲームの細かいネタが詰まっていたり全体的にカラフルな画面と躍動するキャラクターたちが可愛らしく観ていて飽きず楽しめる。
 
「ズートピア」バイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督
差別問題を個性溢れる動物のキャラクターたちに直面させながらテンポ良いギャグと謎で先が気になるストーリーの相性が非常に良い。
 
「レヴェナント:蘇りし者」アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督
極限状態の場所で命懸けで生きながら復讐へと一直線に向かうディカプリオの怪演に思わず息を呑む。
まさに大自然の一部となっているディカプリオのサバイバルの様子を流れるようなカメラで撮り続ける
 
「アナザー・カントリー」マレク・カニエフスカ監督
作りこみが足りない。もっとやれんたんじゃないかと。
 
「エデンより彼方に」トッド・ヘインズ監督
黒人と同性愛差別をテーマにした映画で同じ同性愛差別の「アナザー・カントリー」よりこちらのほうが良く出来てた。切ない。
 
「ブリングリング」ソフィア・コッポラ監督
久し振りにひどい映画を観た。
悪いけど父親の力で映画撮ってると言われても仕方ないなと思う。
前回の「SOMEWHERE」という映画も中々の酷さだったこと今でも覚えてる。