ハロウィンのバイトでゾンビのマスクをかぶって接客をした。
ほとんどの子供たちはドン引きしていて親はその子供の手を無理矢理、引っ張った。
次は女子高生の集団が笑いながらこっちを見ていた。他に誰も見てないことを確かめてから手を振った。すると笑顔で手を振り返してくれた。
初恋を思い出した。単純に嬉しかった。大切なものを思い出した気がする。
もうこのままマスクをかぶって生活していきたい。そうすれば幸せになれるはずだ。街を歩けば誰かが笑顔で絡んできてくれる。ヤバい人にも絡まれる恐れはあるがそれでも構わない。そのときは逃げる。逃げればいいだけだ。