9月10日
「48」受賞後、担当さんにネームを送り続ける日々を送ってたんですが全てボツ。
だけど2日前に送ったネームは自分でも良いのが描けたと思う。後はネームが通ることを祈るのみ。
もし通らなかったとしても凄く気に入ってる作品なので原稿にして今月末締め切りの小学館新人コミック大賞の青年部門に応募するつもりです。審査員が浅野いにおさん、花沢健吾さん、業田良家さんという僕の好きな方たちなので何としてでも応募して読んでもらいたいです。まあ間に合わなかったらスピリッツ賞に変更しますが・・・。
あっ、これからは気に入ってる作品だけを原稿にしていこうと思います。そうでないと受賞、掲載されても嬉しくありませんから。
なので1作仕上げるスピードが遅くなりそう。まあ、いいか。
先生と話し合った結果、自分がこれから描くべき作風が分かった。
切なさ、哀愁が出ている曲が個人的に好きで無意識にそれらが作品に出てると最近、自覚した。
そういえば僕、晴れてツタヤ会員になることが出来ました。
応援してくれた方、本当にありがとう。
「突然炎のごとく」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
三角関係にある男2人女1人の心情を見事に表現した傑作。
巧みな冒頭のナレーションで一気に物語に入り込めた。
この映画では観客の心を掴む印象的なシーンがいくつもある。そういうシーンを見ると、これこそ映画だよなと思わず再確認した。
「アルファヴィル」・・・ジャン=リュック・ゴダール監督。
SF映画なのにCGを一切、使っていないのがゴダールらしいが、とてもハードボイルドでかっこいい映画だった。
暗いパリの街並みが不気味さを増していて、まったく違和感を感じなかった。
「2001年 宇宙の旅」と並ぶ傑作SF映画だと思います。
アメリカンニューシネマの傑作。とにかく凄すぎる。
俺もこんな作品を作ってみたかった。
クライマックス、ボニーとクライドが警官に撃たれまくるカットは本当に素晴らしくて唸ってしまった。その後、やってくる唐突なラストも最高。
アクション映画好きにも勧めやすい。
「クレイマー・クレイマー」・・・ロバート・ベントン監督。
離婚した元夫婦とその子供の話で今の時代から見れば、どこかで触れたことのありそうな物語なのだが、まったく飽きず楽しめて観ることが出来た。
子供の親権を裁判で争う退屈になりがちなシーンも登場人物の心情を俳優たちの名演技によって垣間見れる。
凄く良い映画だった。
「革命前夜」・・・ベルナルド・ベルトルッチ監督。
ゴダールの影響が窺える。ハッとするような演出もあったが退屈だった。
「ケン・パーク」・・・ラリー・クラーク監督。
若者たちの退破的な日常を描いた映画で、どの登場人物のストーリーも暗いのだがその希望をセックスによって表現しているのは新しい。
そしてかなり過激なシーンを体当たりで演じる俳優たちの勇気には本当に素晴らしい。だがもうひとつ捻りが欲しかった。
「卒業」・・・マイク・ニコルズ監督。
今まで観た映画ベスト10に入るほど素晴らしい完成度。
演出が凄い良くてストーリーも面白いし悪いところが一つも見当たらない。
主人公が初体験を済ませるまでの焦りっぷり。将来が不安でもう落ちるところまで落ちていけと言わんばかりに行動する若者特有の勢いがダスティン・ホフマンの名演技によって表現されている。
「お早よう」・・・小津安二郎監督
主婦、家族の間で起きる小さな騒動を描いた映画。
退屈になりそうなストーリーだがテンポ良く展開されていて最後まで飽きなかった。
強盗が出てきてからの展開にはさすがに驚いた。笑
僕からすればあれはちょっと無いかなと。ですが前半、クライマックスは本当に良くて感動しました。
家族を再生させるのは母親、父親ではなく生んだ子供が演奏する「月の光」ってのがまた良いですね。
「愛の渦」・・・三浦大輔監督。
ここまで性欲について描いた話は初めてで衝撃を受けた。
出演者たち全員が監督に応えようとしてるのが感じられ好感を持てる。
これは間違いなくパーフェクトな映画だった。
「ブルーベルベット」・・・デヴィッドリンチ監督。
男が代わるとSだった女がMに代わり、Mだった男がSになるということが同じ場所で行われる。
きちんとしたサスペンス映画として成り立っているもののマゾヒズム、サディズム、性のメッセージが非常に強い。サスペンスの緊張感がそういうメッセージに力を添えていると思われ、アングルにもセンスが感じられた。
姉妹が本当の家族では感じたことのなかった幸せをレンタルされた家族で感じる。
登場人物によるナレーションが詩的でとても良い映画だった。
「上級生」・・・パスカル・トマ監督。
雰囲気は良いと思ったが山場が無かったので退屈だった。
「恋の渦」・・・大根仁監督。
部屋コンをきっかけに男女のカップルがそれぞれの問題に直面していく話なんだが非常に面白かった。
登場するカップルは今時のチャラ男、ギャルって感じで会話もリアル。
登場人物が次々とキレるシーンは現在のチャラ男、ギャルを遠回しに馬鹿にしてて気持ちが良い。
「夜のピクニック」・・・長澤雅彦監督。何が良いのかさっぱり。。
「野性の少年」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
正直、あまり期待してなかったが十分、面白かった。
トリュフォー、家政婦、少年たちの演技も凄い良い。