創作と生活

主に映画の感想を書いてます。

8月12日

お久し振りです。僕にとってNOGIROOMとは生きる糧 北橋です。

 

この前、吉川さんとあなんさんが僕をスカイプに誘って頂いて3人で通話をした。

漫画力が高いお二人と会話しているととても良い刺激がもらえる。

あんなに熱く漫画のことを喋ったのは久し振りだった。

 

ヒーローと映画「バケモノの子」を観に行った。

個人的に細田守監督は「おおかみこどもの雨と雪」が好き。

にしても久し振りに映画館へ行ったが大学生はあんなに料金が高いんだな~と驚いた。

お金持ちになるまではもっぱらレンタルでいいかも。

 

・去年はPL花火に行ったが今年は友達数人で淀川の花火大会に行った。

大会が始まってる間はどかんどかん打ち上げられてたので、いざ終わると切なくなり、もうすぐ夏が終わるんだと思うと虚しくなってしまった。

それも花火の一つだとは分かっているんだけど終わった後の「また来年も花火見に行けるかな」とか「来年の俺はどうしてるんだろう」とか考えちゃう。センチメンタル。

 

映画の感想。

 

「夏の遊び」・・・初ベルイマン。構図、台詞のセンスが良い。

だがストーリーが致命的につまらん。

 

イレイザー・ヘッド」・・・デヴィッド・リンチにしか出せないオリジリナリティーで観客を新しい映画体験へ誘ってくれる大傑作。

作品の世界観、独特の間、デザイン、俳優女優の演技が完璧。

本当にこの映画はヤバくて凄すぎる・・・。

 

「女の都」・・・人から聞かされる睡眠中に見た夢の話というのはほとんどがつまらない。

この映画もそんな話を聞かされているようで物凄く退屈でした。

 

「欲望」・・・初アントニオーニ作品。

芸術または作品に対する勝手な解釈に反抗した映画。

アントニオーニが主人公の写真家という体を借りて自己批判しているのも分かる。

緻密に製作され監督のメッセージも素直に受け取れる。非常に上手い映画。

 

 「プリティウーマン」・・・まあまあ面白かった。

だけどいかにも無難で監督のセンスとかが本当に何も感じなくて個人的にまったく好きじゃない。

 

「バケモノの子」・・・冒頭の説明でうんざり。

主人公とヒロインが図書館で出会うシーンは甘酸っぱくて雰囲気良かったけどそれ以降はなんかテンプレの少年漫画を読んでいるかのよう。

 

「トム・アット・ザ・ファーム」・・・的確な演出で「男と女」「男と男」の関係を描いていたりゲイを拒絶する恋人の兄から執拗に殴られるゲイの主人公だったりと複数の登場人物による心情が素直に伝わってくる。

25歳で撮ったとは思えないほどの上手さ。

画面の落ち着きっぷりがもはやベテラン。

しかもただのサイコスリラー映画ではない。登場人物たちの服装や寝室などを見るとそこからメッセージなども分かる。とにかくセンスが良い監督なのでこれからが楽しみ。

 

未知との遭遇」・・・スピルバーグ。まず1970年代にこのような映画を製作できるってことが本当に凄いし未確認飛行物体の光がとにかく綺麗で神秘的。

そのせいか宇宙人との出会いも感動出来るんですよね。宇宙人ってあんなにキモイ外見してますけど感動出来るんです。「ああ、いつか世界もこんなことが起きるのかな」って・・・・・・。

 

博士の異常な愛情」・・・キューブリック。人間の欲望が国を左右し簡単に戦争が始まることを描く。

残酷さと笑いは紙一重で出来ているんだろう。

次々と爆発していくラストシーン。そのような状況でも愛する人と一緒にいたいと思ったり、そんな状況だからこそ笑いたいと思えたり。

このラストシーンは映画史の中でも上位に入るほど残酷さを含めた美しさだ。

 

七人の侍」・・・黒澤明監督。観客を飽きさせない脚本、登場人物の個性、アクションシーン・・・

色々、良いところありますが僕が本当に良いと思うのは構図と台詞です。

白黒なのに見入ってしまう美しい画面と気付いたらハッとしてしまう台詞。

黒澤監督の映画はこれまでに何作か観ましたがどれも人間味が凄く出ているのが多い。本当に実在してる人物をそのまま撮ってるみたいなんですよね。そこが僕、黒澤映画の好きなとこです。

 

ミスティック・リバー」・・・2時間ちょっとあったが1時間半でまとめられそうだ。

蛇足が少し多い。

間違えて友人を殺害したジミーは反省してましたが反省の時間が少ない。これではまったく反省していないように感じる。しかも今まで真面目だった刑事もジミーの罪についてはノータッチ。

「友達だから庇うのか?」刑事が自分の相棒に言われたこの台詞もこれではなんだか矛盾しているように感じる。

時間的にそうするしかなかったんだろうがジミーの今後について他にも方法があったはず。消化不良感が凄い。

だがそれまでのストーリー、終盤のカットバックは非常に良かったので惜しい作品。

 

「箱入り息子の恋」・・・吉野家で育む恋愛関係がこんなにも素晴らしいとは。

笑える部分もあるが意外に鬱展開が多いのに驚いた。

こういう設定の話は大体ありきたりになってしまいがちだと思うのでそれを避けての鬱展開だと思うが何故かラストは手紙(点字)のやり取り。

そこは少し怪我が治った主人公が仕事終わり自宅に帰ろうとすると雨が降っている。いつものように傘を差して帰ろうとすると二人が一番、最初に出会った場所で夏帆さんが傘を差して待ってる・・・でもいいような?

 

スカーフェイス」・・・アルパチーノかっけえ!あの目がドアップになるところ好き!

主人公の性格があまりにもクソなのでどうしようもないけど、どこか魅力があって好きになってしまう。

しかしこれだけの話で二時間半は長い・・・