12月9日
久し振りの更新。
なぜ前回の更新から3ヶ月も空いてしまったのかというと単純に書くことがなかったから。ネットでも無口かよ!なんつって!グハハハハハハ!!(爆笑)
あっ今年の7月くらいから結構な数のネームを完成させては担当さんに送ってるんですが未だに連続でボツ食らってます。
これはやばいなー。うーん。
けど昨日、完成させたばかりのプロットはまじで良い。これは「48」を超えました。ネームにして担当さんに送ったら通るに違いない。早くネーム書きたくて嗚咽してます。
あっそういえば
前回のブログ記事で第75回新人コミック大賞(青年部門)に応募すると書きましたが結果出ました。
僕は2次審査通過したんですが3次で落ちました。まあ担当さんにボツ食らったネームをそのまま原稿にして応募したんでそりゃそうかー。上に行けなかったのは当然の結果。
次の新人コミック大賞の締め切りは来年の3月末。
審査員の浅野いにおさんに読んでもらいたいので忙しくなけりゃまた次回、投稿するつもりです。
よし!書くことなくなったから僕はもう寝ます!
朝8時起きなんで。
「甘い生活」・・・フェデリコ・フェリーニ監督。
記者の男がハリウッド女優と一緒に堕ちていくだけの話で特に面白くはないが、構図などの技術はさすがとしか言いようがない。
個人的には「道」の方が好き。
「ロスト・イン・トランスレーション」・・・ソフィア・コッポラ監督。
とても美しい映画。
生け花、ゲームセンターなど日本の伝統、特徴的なものを外国人視点から描き、言葉が通じないのもあったりでその外国人が抱く孤独というのも、ひしひしと感じられた。
物語だけを見れば特に何も起こらない映画なのだが構図、演出は非常に芸術的でその間に入る音楽もよくマッチしている。
ルパンが様々な方法で城に潜入していく姿、アクションシーンは非常に良く出来ており、ラストでクラリスとルパンが別れるシーンは感動した。
「コミック雑誌なんかいらない!」・・・滝田洋二郎監督。
1985年に起きた実際の出来事をモデルに芸能レポーターの内田裕也扮するキナメリが次々と取材していくという映画。
視聴者に伝えなければならないので言いにくいことでも言わなければならないレポーターがどのようにして突撃取材していくか。そのレポーターの葛藤などが非常に面白かった。
演出で引き込まれたのは日航ジャンボ機墜落事故、豊田商事会長刺殺事件ですね。
たまに内田裕也の滑舌悪いの気になるがやっぱ存在感あって良い味を出してた
「百瀬、こっちを向いて。」・・・耶雲哉治監督。
ドS演技をする早見あかりさんがただ可愛かったという感想しか残らない映画。
「ニシノユキヒコの恋と冒険」・・・井口奈己監督。
ただ竹ノ内豊さんが色んな女優とエロいことをしているだけの映画で鑑賞後、何も印象に残らなかった。
だが構成は上手く、長回しのシーンによって細かい恋愛の心情(仕事中に相手のことばかり見てしまうなど)を映し出されていたのはとても効果的だった。
「道」・・・フェデリコ・フェリーニ監督。
今までに観た映画で一番感動した作品と自信を持って言える。ストーリーの質はかなり高くテンポも良い。登場人物にはそれぞれ個性があるなど、とにかく一切、無駄がない傑作だ。
もちろん映画では登場人物の顔を映すものだが、この映画で撮られる登場人物の表情は一つ一つ明確であり、何を考えているのかすぐに分かる。それがフェリーニ監督の凄さなのかと俺は初めて「道」で知った。
特にジュリエッタ・マシーナが見せる表情は一つの感情見せるにも凄く細かくて緻密。それは「街の灯」「ライムライト」などで見せたチャップリンと共通している部分が少なからずあるのではないだろうか。
「大人ドロップ」・・・飯塚健監督。
身近にいる異性が自分にとって特別な存在だと気付かず、他の子に思いを寄せてしまうというのは恋愛の定番で、この映画は主人公がそのことにかなり遠回りしながら気付く内容になっている。
出演者たちの中で一番輝いているのは間違いなく前野朋哉さんだろう。脇役ながら確かな存在感を見せていて最近、他の映画に引っ張りだこなのが分かる。
他には小林涼子さん。台詞のイントネーションが少しおかしいのだが、登場人物と丁度、合っていて良い。
演出ではたまに小恥ずかしくなるようなものがあるが中には良いものもあり、台詞には細かい計算がされていた。
ラストで小林涼子さんが主人公に自分の思いを伝えるシーンにはぐっときた。
「ロリータ」・・・スタンリー・キューブリック監督。
妻の事故死には都合よすぎると思うが中々面白かった。登場人物の心理、サスペンスの場面では思わず画面に釘付けになる。
そしてロリータ役のスー・リオンはやはり小悪魔的で美しく、とても良い演技をジェームズ・メイソンと共にしていて、2時間半もある長い映画なのにまったく中弛みしなかった脚本には、ただ素晴らしいと言うしかない。
「パーマネント・バケーション」・・・ジム・ジャームッシュ監督。
とにかく酷かった。退屈すぎる。時間の無駄。
登場人物がいきいきしていて非常にポップなコメディ映画。
ザジ役のカトリーヌ・ドモンジョの演技はとてもキュートで笑わせてくれる。
そして演出が秀逸。コメディ映画でしか通用しない演出をルイ・マル監督はこの作品でしっかりとやっていた。
「終電車」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
ナチス占領下のパリという時代で劇場を行っている支配人とその妻、出演者などの人間関係を描いた劇場版「アメリカの夜」といった感じ。
だがこちらでは恋愛だけでなくユダヤ人差別の表現があり、とても良く出来ていた。特にラストには少し驚かされ、トリュフォー監督の手腕が感じられる。
「ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー」・・・エマニュエル・ローラン監督。
ヌーヴェルヴァーグの歴史、ゴダールとトリュフォーの関係について描いたドキュメンタリー映画。
個人的にはゴダールがトリュフォーの「アメリカの夜」を酷評した手紙の内容、五月革命のことが観れて満足でした。
ただまったく関係ない美人な女性がそれっぽい表情してたのにはうんざり。
「ピアニストを撃て」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
この映画はトリュフォーの才能が遺憾なく発揮された作品だと思う。
観客を退屈させないがどこか馬鹿っぽいストーリー。アクションと恋愛感情のバランス、音楽が本当に良い。
好きなシーンはシャルリがレナの手を握ろうとしたり、どうやってバーに誘おうか考えているシーンですかね。アズナヴールの表情の効果で寂しげな雰囲気が出て本当に上手い。
トリュフォー作品の中ではかなり好きになりました。
9月10日
「48」受賞後、担当さんにネームを送り続ける日々を送ってたんですが全てボツ。
だけど2日前に送ったネームは自分でも良いのが描けたと思う。後はネームが通ることを祈るのみ。
もし通らなかったとしても凄く気に入ってる作品なので原稿にして今月末締め切りの小学館新人コミック大賞の青年部門に応募するつもりです。審査員が浅野いにおさん、花沢健吾さん、業田良家さんという僕の好きな方たちなので何としてでも応募して読んでもらいたいです。まあ間に合わなかったらスピリッツ賞に変更しますが・・・。
あっ、これからは気に入ってる作品だけを原稿にしていこうと思います。そうでないと受賞、掲載されても嬉しくありませんから。
なので1作仕上げるスピードが遅くなりそう。まあ、いいか。
先生と話し合った結果、自分がこれから描くべき作風が分かった。
切なさ、哀愁が出ている曲が個人的に好きで無意識にそれらが作品に出てると最近、自覚した。
そういえば僕、晴れてツタヤ会員になることが出来ました。
応援してくれた方、本当にありがとう。
「突然炎のごとく」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
三角関係にある男2人女1人の心情を見事に表現した傑作。
巧みな冒頭のナレーションで一気に物語に入り込めた。
この映画では観客の心を掴む印象的なシーンがいくつもある。そういうシーンを見ると、これこそ映画だよなと思わず再確認した。
「アルファヴィル」・・・ジャン=リュック・ゴダール監督。
SF映画なのにCGを一切、使っていないのがゴダールらしいが、とてもハードボイルドでかっこいい映画だった。
暗いパリの街並みが不気味さを増していて、まったく違和感を感じなかった。
「2001年 宇宙の旅」と並ぶ傑作SF映画だと思います。
アメリカンニューシネマの傑作。とにかく凄すぎる。
俺もこんな作品を作ってみたかった。
クライマックス、ボニーとクライドが警官に撃たれまくるカットは本当に素晴らしくて唸ってしまった。その後、やってくる唐突なラストも最高。
アクション映画好きにも勧めやすい。
「クレイマー・クレイマー」・・・ロバート・ベントン監督。
離婚した元夫婦とその子供の話で今の時代から見れば、どこかで触れたことのありそうな物語なのだが、まったく飽きず楽しめて観ることが出来た。
子供の親権を裁判で争う退屈になりがちなシーンも登場人物の心情を俳優たちの名演技によって垣間見れる。
凄く良い映画だった。
「革命前夜」・・・ベルナルド・ベルトルッチ監督。
ゴダールの影響が窺える。ハッとするような演出もあったが退屈だった。
「ケン・パーク」・・・ラリー・クラーク監督。
若者たちの退破的な日常を描いた映画で、どの登場人物のストーリーも暗いのだがその希望をセックスによって表現しているのは新しい。
そしてかなり過激なシーンを体当たりで演じる俳優たちの勇気には本当に素晴らしい。だがもうひとつ捻りが欲しかった。
「卒業」・・・マイク・ニコルズ監督。
今まで観た映画ベスト10に入るほど素晴らしい完成度。
演出が凄い良くてストーリーも面白いし悪いところが一つも見当たらない。
主人公が初体験を済ませるまでの焦りっぷり。将来が不安でもう落ちるところまで落ちていけと言わんばかりに行動する若者特有の勢いがダスティン・ホフマンの名演技によって表現されている。
「お早よう」・・・小津安二郎監督
主婦、家族の間で起きる小さな騒動を描いた映画。
退屈になりそうなストーリーだがテンポ良く展開されていて最後まで飽きなかった。
強盗が出てきてからの展開にはさすがに驚いた。笑
僕からすればあれはちょっと無いかなと。ですが前半、クライマックスは本当に良くて感動しました。
家族を再生させるのは母親、父親ではなく生んだ子供が演奏する「月の光」ってのがまた良いですね。
「愛の渦」・・・三浦大輔監督。
ここまで性欲について描いた話は初めてで衝撃を受けた。
出演者たち全員が監督に応えようとしてるのが感じられ好感を持てる。
これは間違いなくパーフェクトな映画だった。
「ブルーベルベット」・・・デヴィッドリンチ監督。
男が代わるとSだった女がMに代わり、Mだった男がSになるということが同じ場所で行われる。
きちんとしたサスペンス映画として成り立っているもののマゾヒズム、サディズム、性のメッセージが非常に強い。サスペンスの緊張感がそういうメッセージに力を添えていると思われ、アングルにもセンスが感じられた。
姉妹が本当の家族では感じたことのなかった幸せをレンタルされた家族で感じる。
登場人物によるナレーションが詩的でとても良い映画だった。
「上級生」・・・パスカル・トマ監督。
雰囲気は良いと思ったが山場が無かったので退屈だった。
「恋の渦」・・・大根仁監督。
部屋コンをきっかけに男女のカップルがそれぞれの問題に直面していく話なんだが非常に面白かった。
登場するカップルは今時のチャラ男、ギャルって感じで会話もリアル。
登場人物が次々とキレるシーンは現在のチャラ男、ギャルを遠回しに馬鹿にしてて気持ちが良い。
「夜のピクニック」・・・長澤雅彦監督。何が良いのかさっぱり。。
「野性の少年」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
正直、あまり期待してなかったが十分、面白かった。
トリュフォー、家政婦、少年たちの演技も凄い良い。
6月25日
今年2月に完成させた「48」という漫画が第275回スピリッツ賞にて佳作を受賞しました。
タイトルで分かると思いますがアイドルの話です。
松井玲奈さんのことが好きになった1ヵ月ぐらいのときにアイドルとファンの距離感について考えてて・・・んでそれをテーマにして漫画を描きたいと思ったので描いてみました。
にしても初めて漫画でお金(賞金)をもらったのが「48」で初めて自分の漫画で賞を頂けたのが「48」なのは本当に嬉しいです。
この勢いでデビュー、連載目指してネーム頑張ります。
「失われた週末」・・・ビリー・ワイルダー監督。
レイ・ミランドが掃除婦からお金の居場所を聞いて手に入れるところが凄く上手い。台詞も良いし面白いし文句なしの傑作映画。
レイ・ミランドの演技は憑依しているかのようでとにかく驚かされた。
シリアスな場面に突然、ギャグを放り込んでくるのはかなり新しい。
中盤までかなり良かったが後半ヴィンデージと戦うところからつまらなくなってしまい残念。
ユーモアある台詞と暴漢に襲われたのが原因で自分のことが分からなくなってしまった主人公の日々を淡々と描いている映画。
この俳優から哀愁が出ていたのが良かったが、大したことが起こらないので退屈だった。
主人公が徐々に死へと向かっていくさまが見事。突然、訪れる暴力描写も圧巻。
4月29日
課題に追われながら授業受けて漫画制作する日々が続いてる。
今年の2月に完成した漫画を先生に読んでもらったら凄く褒めてくれて嬉しかった。万人受けしなかったら、どこにも受け入れられないのかなーと思ってたけど本当に面白くて良い作品だったらどこかの青年誌が受け入れてくれるはず。
とりあえず青年誌の方が良いと言ってくださったので週刊少年マガジンの担当に、もう新作を送るのは止めようと思う。投稿はスピリッツにします。
あと今まで色んな方から絵をもっと練習した方がいいと言われたけど先生は「この絵じゃないとこの漫画の空気感は出せない」と言ったので凄くホっとした。これで絵を上手くなる必要はなくなった笑
そのあと先生おすすめ漫画を貸してくれたり、好きな映画が一緒で盛り上がった。バッファロー66を知ってる人と会ったのは初めてだなー。
投稿予定の漫画シナリオは2日前ぐらいに完成した。外国が舞台なのでキャラと背景をそれに合わせる必要がある。上手く描けるか不安。
シナリオは良い感じ。ロック、ドラッグ、セックスを絡めたシナリオでずっと前から描きたいと思ってた。
話は変わるがAVを観ていたら可愛くて凄い良いAV女優が出演してたので、ネット検索してみると見事にギャル化していて萎えた。
あの作品に出演してたときのAV女優はセックスを1回だけしかしたことがなく、自分の恥部を男優に見せるたびに「恥ずかしい」と連呼していた。俺はその恥ずかしがる姿をとても良いと思ったのに。その女優の黒髪が俺は好きだったのに。今ではもうセックスを腐るほど覚え、周りに流され茶髪にしましたってか。ふざけんじゃねえよ。ふざけんじゃねえよと連呼してえよ。けどやっぱりそのAV女優のことが気になるから他の作品も見るよ。嫌いになったわけじゃないから。ガッカリしただけだ。
高校まで真面目だった女の子も大学生になった途端、酒、煙草を覚え、チャラ男たちと喋りまくってんのかな。。
「マルコヴィッチの穴」・・・スパイク・ジョーンズ監督。
これは傑作でしょう。奇抜なストーリーはもちろんマルコヴィッチを中心にキャラクターが振り回されてるのが良かった。
この監督のことが気になれる作品。
「キング・オブ・コメディ」・・・マーティン・スコセッシ監督。
テンポが良すぎてまったく見飽きなかった。
最後、ホプキンが自分の生い立ちをジョーク交えて喋るシーンは良いなー。こんなことがあってホプキンは育ったんだなーって思えるからね。
「あの頃ペニー・レインと」・・・キャメロン・クロウ監督。
ローリングストーン誌の記者になった主人公がバンドメンバーと共にツアーに同行して友情、恋愛を経験するという冒険映画。
記者とバンドメンバーの距離感に共感出来る良い映画で、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技やばい。なんだあの落ち着いてて、観てると凄い安心する演技は。
衝撃な展開、思わずハッとさせられるシーン、音楽の使い方が非常に上手いと感じた。原爆完成して喜んでる9番がマイク持って踊るシーンとか。
あと刑事が9番に言った「人を殺していいのは自分だけだ」ってのが良い台詞ですね。うろ覚えですが確かそんな台詞だった気がします。
面白い設定だと思うが十分に生かしきれていない。観ていて退屈だった。
だが映像センスは素晴らしい。
「アメリカの夜」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
映画撮影を描いた映画で出演者たちが色々と問題を起こしていくのだが、その問題だけでなく映画がどんな風にして撮影されているのか、俳優の演技指導なども楽しめるようになっている。
映画への情熱と愛が感じられる傑作。
「ロボジー」・・・矢口史靖監督。
中盤から興味惹かれる展開がなくなり、つまらなくなってしまった。
だが綺麗に終わらせることが出来たと思う。
「アイズ・ワイド・シャット」・・・スタンリー・キューブリック監督。
キューブリック監督の遺作で夫婦関係をテーマにしたもの。観終わったあとはあんまりよく分からない。そこで映画評論家の町山さんがアイズワイドシャットについて解説している動画を見てみると「あーなるほどなー」とよく分かります。
実はこの映画、夢なのか現実なのか分からないようにしている。
ニコールキッドマンの役名はアリス。これは夢の国のアリスから。
冒頭でニコールキッドマンが夫の前なのにトイレを普通にしてるシーン。あれは夫婦として良くないことを表現してると知ってキューブリック凄いなー。細密だなーと感動しました。町山さんの解説動画を観てからこの映画を鑑賞したほうが良いかもしれないですね。
夫婦の秘訣を描いた傑作。
【後編】町山智浩が解説アイズワイドシャット 先週あれ観たよ編 ネタバレ注意 - YouTube
小津監督を意識したと思われる映像、漫画家たちの苦悩と日常をとても静かに描いていて面白かった。
俳優さんたちも凄く良い演技でまったく違和感がない。
けどトキワ荘に住んでた人たちを少し調べたり、ドキュメンタリーを観たあとのほうがよりこの映画を楽しむことが出来ると思います。
漫画家志望者にはぜひおすすめです。
2014年3月24日
新作漫画のネームを完成させた。全部で32ページ。
担当編集者から主人公の成長を描いてこその物語だと言われたので、今回の漫画には主人公の成長を意識してストーリーを書いた。僕が中学生のときに体験した恋愛をそのまま漫画にしたもの。
まあつまりエッセイ漫画です。
実は前からエッセイ漫画を描きたいなーと思ってたので嬉しい。
あと原稿のとき絵柄をちょっと変えたい。荒々しい絵柄とヘタウマの絵柄が好きなので、その2つを合わせられるように頑張る。
そういえば今回からネームをボールペンで描くようになった。理由はいつもネームのとき絵を描きこみすぎて全然進まないから。
ボールペンだと消せないので次のコマに嫌でも行かなくちゃいけなくなる。どうしても間違えて絵を直したい場合はすぐそばに解決策とかを書いておく。なかなか使えます。
漫画のさらなる発展、自分の漫画で様々な人たちに影響を与える、革命を起こすつもりで漫画を描いてる。自分には間違いなくそれらを起こせるであろう漫画、フォロワーを多数生み出せるであろう漫画を今のところ何本か連続して描き続けることが出来ている。
常に自分にしか出せない漫画を描けている自信がある。
頑張っちゃお。
「男と女」・・・クロード・ルルーシュ監督。
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
普遍的な男女の恋愛を白黒とカラーで表現した傑作。
当初、経済的な理由で白黒になるはずだったがプロデューサーからカラーを使ってくれたらテレビ放映に4万ドル出すと言われたので、屋外はカラー、室内は白黒で撮影したと監督のインタビューで発言している。
結果それが技術的に成功しているので凄い。
はっきり言って全てのカット、台詞、音楽が素晴らしく、電車の中でアンヌとジャン・ルイがお互いのことを意識してるシーンに感動。
カットが次々と切り替わる演出には本当に鳥肌が立った。
傑作すぎたので1日に2回観た。非常におすすめです。
「ミスト」・・・フランク・ダラボン監督。
パニック映画のエンタメ要素だけでなく人間同士の対立も描いていて面白かった。
やはりこういう映画で一番大事なのはオチ。
どうか宇宙戦争みたいなオチはやめてほしいと思いながら観ていたがそんな心配はまったくいらなかった。
「恋愛小説家」・・・ジェームズ・L・ブルックス監督。
うーん・・・病気といえども主人公のことがこんなに好きになれない作品ってのは初めてだな・・・てか病気っていえば観客に主人公のこの毒舌、大目に見てくれるでしょ?みたいな感じが見え見え。
冒頭で犬を変なとこに放り投げるシーンとか主人公の好感度が最悪。こういう心温まるストーリーだったら主人公は絶対に嫌じゃない奴にするべき。
主人公は凄い毒舌だけど実は優しくて~・・・・・・いやいや知らんし。それでもお前の好感度は俺にとって低いままだから。
まあアングル好きだしキャロルが息子の病気で十分に恋をしてないってことを告白するシーンには感動したけど、このクソ主人公のせいで映画は台無し。この映画の欠点は全て主人公にある。
主人公の毒舌っていう設定よく考えたら全然いらないし。潔癖症で人から憎まれるって感じでもいいじゃん。
「トリュフォーの思春期」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
小学生というと毎日が冒険みたいな感じだった。学校が終わるとランドセルを放り投げてすぐ遊びに出掛けた。「トリュフォーの思春期」にはそんな元気な子供たちが多数登場する。
だがその子供たちにも色々、悩みがあるのは確かだ。それは家族、友達、恋愛のことなど。
この映画はそういう小学生のときに抱えたものを全て綺麗に映してくれている。
特に子供たちが授業中に先生をおちょくるシーンはかなり自然で素晴らしい。
笑いどころもありとてもハートフルな映画だ。
トリュフォーの短編映画「あこがれ」を長く撮ったらこうなったって感じです。
「アデルの恋の物語」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
失恋が原因で狂ってしまうとここまで恐ろしいことになるのか。
愛に身をささげたアデルを主人公にしたとても古典的な映画。
ストーリーは先が気になる感じではなかったが一気に観てしまったのは主人公アデルのキャラがとても魅力的だからだろう。
「ミッドナイト・イン・パリ」・・・ウディ・アレン監督。
パリに行きたいと思わせてくれる凄くロマンチックな映画。
音楽もパリの風景とマッチしている。
最後の出会いも伏線ありで気持ちよく観終えることが出来た。
だが特に光ものもなく無難な映画。
園監督はとうとう「愛のむきだし」以来の傑作を撮ってしまった。
この映画は非常にエネルギッシュで笑いどころもあり上質なエンターテイメント作品に仕上がっている。
残虐シーンの中で繰り広げられるアクションシーンには思わず目が離せない。
特に印象に残ったのは星野源さん、長谷川博巳さん、二階堂ふみさん。この三人の演技力には唸ってしまった。
タランティーノ監督がこの映画を観たら羨ましがるだろう最高のバイオレンス映画。
「共喰い」・・・青山真治監督。この映画を観ている間、登場人物の生命力をひしひしと感じた。本当に素晴らしい。
終盤、菅田さん扮する遠馬と篠原さん扮する琴子さんが裸になって寝てるシーンで車の走行音が遠く聞こえるんですが、これがもう抜群に良かった。たまたま入った音だと思うんですが良いですね(計算だったら凄すぎる)。一番好きなシーンです。
ベテランの光石さん、田中さんには言うまでもないですが菅田将暉さん、木下美咲さん、篠原友希子さんの演技がめちゃくちゃ良かったのでこれからの活躍が凄い楽しみです。
「エル・トポ」・・・アレハンドロ・ホドロフスキー監督。
色んな街でそれぞれの宗教が信仰されていて、それを信じながら生きていく人々が描かれている。
終盤、洞窟の中に住んでいた人々が違う街に来た瞬間、その街の人たちに次々と撃たれるが、これは同じ考えを共有できないことを表しているのではないか。
暴力と宗教をミックスした映画で非常に良く出来ていた。
『アートを使うのは薬が社会にとって毒だから』
DVD特典での監督の言葉です。
ジョン・レノンが大好きな有名カルト映画ということで以前から観たいと思っていた作品だったのですが観て良かったです。
「フォーン・ブース」・・・ジョエル・シュマッカー監督。
プロテおすすめ作品。面白かった。80分くらいの映画だったけど時間があっという間に感じましたね。
小さい展開のあとに大きな展開がやってくる。上手い。
コリン・ファレル、フォレスト・ウィテカーの演技も良かった。
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「インセプション」・・・クリストファー・ノーラン監督。
プロテおすすめ作品。後半になるとやや失速するが世界観の構築は見事。
見事なんだけどこんな難解にする必要あんのかなーと思った。まあ難解にすることでこの世界観を構築出来てるとは思うんだけど、もう少し分かり易くしても良かったんじゃないか。
ちなみに「メメント」のときも同じことを思った。
3月5日
3月3日で18歳になった。
これからレンタルビデオ屋のアダルトコーナーに堂々と入れるんだと思うと涙が止まらない。
3月5日、高校の卒業式だった。
気になってた同じクラスの女の子ともう会えないんだと思うと涙が止まらない。
そう……全ては……
例えば……大人しくて口数の少ない女の子……その子が珍しく笑ってるとき……
高校の同級生が……ある日、人を殺してニュースに出て……
その……可能性……
高3の三学期、もうすぐ卒業だと思うと途端にやる気がなくなり、俺は学校をよくサボって家で映画を観たり、図書館に行って小説を読んだりしていた。
高2のとき、何とも思ってなかった女子に初めて手を握られた。
それからその子のことをよく意識するようになった。あの子は俺の手を握ったとき恥ずかしがってない顔をしてた。俺もそんな顔を演じてた、はず。
そして頻繁に過去の恋愛体験を夢で見ることから、俺は過去の恋愛を引きずりながら生きてるんだなって思った。
今日した恋愛は明日になると過去の恋愛になる。
今思えば本当に素晴らしい高校生活だったな。
なあ、ジョン・・・・・・そうだろ?
俺たち、まだこんなもんじゃないだろ?
漫画の原稿と頼まれてるやつが完成したら、また編集者に送る。
しばらくこんな生活が続きそうだ。
「さよなら渓谷」・・・大森立嗣監督。この作品から出てくる閉塞感、回想と共に進んでいくストーリー、俳優陣たちの演技が本当に良かった。
これからも大森監督の作る映画に期待しています。
「恋愛日記」・・・フランソワトリュフォー監督。これは非常に良い映画だった。女という存在を上手く描写出来ているし、主人公ベルトランと関わった色んな女性たちもキャラが立っていて面白い。
ストーリーが進むとベルトランが小説を書いて出版しようとするのだが、その展開は正解だ。
ベルトランが書く小説の内容ってのは、もちろんこの映画「恋愛日記」の話なのだがベルトランが執筆する作業も何度か描写されていて、映画と一緒にベルトランの小説も完結に進んでいくのが凄く心地良かった。
「暗くなるまでこの恋を」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
恋愛に少しサスペンス要素を入れたヒッチコック風の作品。
コモリ探偵とマエが肩をぶつけて再会するシーンはちょっとご都合主義に感じる。
だがマエがジュリーの顔を風景画に例えるシーンは非常に良かった。だけどこのシーンってジョセフ・ジョン・スタンバーグ監督の「女の顔」からの引用なんですね。その映画、観たことないんで分かりませんでした。
にしても何だこのラスト。2時間オーバーしたから強制終了みたいな感じで映画は終わるんだけど、これ明らかに脚本が駄目。中盤までは結構、面白かったんだけどな。後半でなんか面白いこと起きてほしかった。
1月31日
今日は高校生活最後のテストだった。
卒業式は一度も悲しいと思ったことがない。切なさ、虚しさの方が感じる。
テストが終わった後は出張編集部。
週刊少年マガジンの編集者の方が僕の漫画を読んでくださって最後に名刺を渡してくれた。去年も学校で出張編集部をして違う漫画雑誌の編集者が来てくださって読んでもらったんですけど名刺を渡してくれることはなくて、3ヶ月前の関西コミティアでも渡してくれなくて本当に悔しかった。スタートラインに中々、立てないことが。
特に名刺を渡してくれなかった後の帰り道が本当に地獄で、しばらく制作をする気にはならない。
とりあえずやっと漫画業界との繋がりを持てたので急いで新作の原稿完成して頼まれたやつと一緒に送ろうと思う。
今回の結果にとても喜んでくれたのがマンガコースの先生とプロテと荒山。
1日でも早く連載して報告したいです!
「ベルベット・ゴールドマイン」・・・トッド・ヘインズ監督。新聞記者アーサーは失踪した伝説のロック歌手ブライアン・スレイドについて調査を始めるというストーリーなのだが、このブライアン・スレイドのモデルは誰が見てもデヴィッド・ボウイ。そしてブライアン・スレイドのモデルがイギーポップ。とにかくこの映画ブライアンスレイドとカート・ワイルドとの同性愛が結構、生々しく描かれているが使用してる音楽がとにかく良くて構図が綺麗なのでまったく気にならない。
そしてストーリーはスタイリッシュでブライアン・スレイド、カート・ワイルドの過去を辿っていくうちにアーサーも自身の過去を回想していくというのが上手い。
演奏シーンもちょくちょくありますが迫力があってかっこよかった。観た人の感性を刺激してくれる良い映画でしたね。
「ゼロ・グラビティ」・・・アルフォンソ・キュアロン監督。スピルバーグが褒めてましたね笑 ちなみにタランティーノが選ぶ2013年ベスト10にランクインしてます。
まあ、とりあえず映像が凄い。良い映画的体験をしました。そしてサンドラ・ブロックの演技が良い。呼吸の仕方、焦り方。演技に見えないんだよな。本当に宇宙に行ってんじゃねえかこの人と思いますよ。もちろんジョージ・クルーニーも良かった。
個人的にライアン博士が初めてソユーズに入ったときお腹の中にいる赤ちゃんのようなポーズしてたのが最っ高。
「TIME」・・・アンドリュー・ニコル監督。『トゥルーマン・ショー』でも脚本を務めたアンドリュー・ニコル監督の映画「TIME」をプロテがオススメしてたので観ました。正直、観始める前はちょっと難しそうな設定だなーと思ってたんですが全然そんなことなくて面白かったです。
この映画の魅力ってのはシルヴィア役のアマンダ・サイフリッドが凄いセクシーで最高ってこと。もしこれがセクシーさの欠片もない普通の女優だったら間違いなくその魅力ってのは得られてない。ジャスティン・ティンバーレイク扮するウィルとシルヴィアが徐々に親密になっていく様子も描かれてますが『Buffalo'66』のようで好きですよ。
「アルゴ」・・・ベン・アフレック監督。2013年 第85回アカデミー賞作品賞受賞。6人の人質をとある作戦で救出するという実話を基にした内容で2時間飽きもせず観ることが出来ました。派手なアクションシーンなんかないのにドキドキさせてくれるってのは凄い。けどまあなんか見終わっても印象薄いんですよね。
ベン・アフレック扮するトニー・メンデスの家庭環境をもっと深く掘り下げたら最後、妻と会うシーンはもっと良くなったかもね。ドキドキハラハラさせることには成功してるんだけどさ。
「おおかみこどもの雨と雪」・・・細田守監督。荒山がオススメしてたので観てみましたがこれは本当に凄い!斬新な語り口、演出、音楽どれも素晴らしい。細田守監督の作家性が強く出ている。特に花が妊娠しているときのセリフなしの描写、雨と雪が小学1年生、2年生、3年生と上がっていくのと一緒にお互いの状況(雨が自分の席にいない=不登校)が分かる教室の廊下のシーンの技術。とても素晴らしかったです!
「少年メリケンサック」・・・宮藤官九郎監督。「鈍獣」はとても酷い出来だったがこの映画はユーモア、パンクという音楽を素直に楽しむことが出来て、なかなか面白かった。主演の宮崎あおいさんはとてもキュートで良い演技をしているが田口トモロヲさん、佐藤浩市さんなどの演技ももちろん負けていない。
しかしパンクが嫌いな人はこの映画をあまり楽しめないのではないかと思う。
「あこがれ」・・・フランソワ・トリュフォー監督。小学生の頃、好きなのにいたずらをしてしまう男子をよく見掛けたと思うのだが、この映画も好きなのに大人の女性にいたずらをしてしまう男の子たちが出てくる。
若い男女の恋愛ではなく男の子たちの描写に重きを置いているという点でトリュフォー監督は少し違うんだなということを観客に感じさせてくれる。
「大人は判ってくれない」・・・フランソワ・トリュフォー監督。トリュフォーの自伝作品で両親の愛を知らない少年が主人公となっているのだが、とても繊細で良い。中でも一番好きなシーンが女医が主人公ドワネルに質問をするところ。ここでするジャン=ピエール・レオの演技はとても自然で引き込まれる。
「アントワーヌとコレット」・・・フランソワ・トリュフォー監督。「大人は判ってくれない」に続くドワネルシリーズの2作目。ラストの気まずさが半端ない。彼女に拒否し続けられるドワネルを見て心が痛くなる。冒頭で流れる音楽が好きです。
「夜霧の恋人たち」・・・フランソワ・トリュフォー監督。ドワネルシリーズ3作目。軍を除隊して職を転々とするドワネルの恋愛とユーモアを描いた作品。
ドワネルの生活、仕事を細かく描いており構図も明確で素晴らしい。
「家庭」・・・フランソワ・トリュフォー監督。ドワネルシリーズ4作目。トリュフォー映画の中でも好きな作品ですね。
結婚したドワネルが日本人女性に不倫するという内容なんですがギャグと夫婦の描き方も非常に上手い。
「逃げ去る恋」・・・フランソワ・トリュフォー監督。ドワネルシリーズ完結作。
過去のドワネル作品を抜粋し回想シーンとして出てくるんですが非常に上手い。今までのドワネルシリーズを観てきた人はちょっと感動しますね。
完結にふさわしい作品でした。