甲子園とチアリーディング部の関係性について
以前、友達と一緒に帰ってるとき、
「可愛い女の子になりたい」と言った。
元から僕は可愛い女の子が好きでよくグラビアを見たりして楽しんでいたのだが、遂に死んでしまって可愛い女の子に生まれ変わりたいという気持ちが出てきた。
可愛い女の子になって何がしたいか。
まず、普通の学校生活を送る。決してグレることなく学校どこにでもいる地味な女子生徒に僕はなってみせる。地味だけどよく見れば可愛い女の子。男子たちはその可愛さにあまり気付いていない。そんな女子に・・・。
そして次は、自撮りがしたい。それをSNSにアップし続ける。ネットに書き込む文章はオリジナリティある文体にして、今時の女子高生が書かなさそうなものにする。
部活はどこにも所属していない。帰宅部だ。しかし彼女が通う高校は毎年、甲子園に出場する強豪校。もちろん今年の夏も出場する。
そんな彼女にチアリーディング部の同級生がやってくる。
「今年もチア部、甲子園に行って応援しにいくんだけどさぁ、人手がちょっと足りないんだよね・・・申し訳ないけど来てくれないかなっ!?」
もちろん彼女は優しいので行くことに。
高校球児と太陽のせいで熱気に包まれる会場。人の多さに私は思わず圧倒される。
女子更衣室。初めて着るチアリーディング部のユニホーム。思わず彼女は同級生にこう言う。
「なんかスカート・・・短すぎない・・・?」
私たちが応援する高校は守備のエラーが続き失点ばかり。かなり点差が開いている。
野球なんて興味ない私だったけど、気付いたらメガホン使って叫んでた。
「頑張れー!頑張れ―!負けるなー!」
隣にいた同級生は思わず微笑む。
『今大会、あんたの声援が一番のホームランだよ・・・』
8月12日
お久し振りです。僕にとってNOGIROOMとは生きる糧 北橋です。
この前、吉川さんとあなんさんが僕をスカイプに誘って頂いて3人で通話をした。
漫画力が高いお二人と会話しているととても良い刺激がもらえる。
あんなに熱く漫画のことを喋ったのは久し振りだった。
ヒーローと映画「バケモノの子」を観に行った。
個人的に細田守監督は「おおかみこどもの雨と雪」が好き。
にしても久し振りに映画館へ行ったが大学生はあんなに料金が高いんだな~と驚いた。
お金持ちになるまではもっぱらレンタルでいいかも。
・去年はPL花火に行ったが今年は友達数人で淀川の花火大会に行った。
大会が始まってる間はどかんどかん打ち上げられてたので、いざ終わると切なくなり、もうすぐ夏が終わるんだと思うと虚しくなってしまった。
それも花火の一つだとは分かっているんだけど終わった後の「また来年も花火見に行けるかな」とか「来年の俺はどうしてるんだろう」とか考えちゃう。センチメンタル。
映画の感想。
「夏の遊び」・・・初ベルイマン。構図、台詞のセンスが良い。
だがストーリーが致命的につまらん。
「イレイザー・ヘッド」・・・デヴィッド・リンチにしか出せないオリジリナリティーで観客を新しい映画体験へ誘ってくれる大傑作。
作品の世界観、独特の間、デザイン、俳優女優の演技が完璧。
本当にこの映画はヤバくて凄すぎる・・・。
「女の都」・・・人から聞かされる睡眠中に見た夢の話というのはほとんどがつまらない。
この映画もそんな話を聞かされているようで物凄く退屈でした。
「欲望」・・・初アントニオーニ作品。
芸術または作品に対する勝手な解釈に反抗した映画。
アントニオーニが主人公の写真家という体を借りて自己批判しているのも分かる。
緻密に製作され監督のメッセージも素直に受け取れる。非常に上手い映画。
「プリティウーマン」・・・まあまあ面白かった。
だけどいかにも無難で監督のセンスとかが本当に何も感じなくて個人的にまったく好きじゃない。
「バケモノの子」・・・冒頭の説明でうんざり。
主人公とヒロインが図書館で出会うシーンは甘酸っぱくて雰囲気良かったけどそれ以降はなんかテンプレの少年漫画を読んでいるかのよう。
「トム・アット・ザ・ファーム」・・・的確な演出で「男と女」「男と男」の関係を描いていたりゲイを拒絶する恋人の兄から執拗に殴られるゲイの主人公だったりと複数の登場人物による心情が素直に伝わってくる。
25歳で撮ったとは思えないほどの上手さ。
画面の落ち着きっぷりがもはやベテラン。
しかもただのサイコスリラー映画ではない。登場人物たちの服装や寝室などを見るとそこからメッセージなども分かる。とにかくセンスが良い監督なのでこれからが楽しみ。
「未知との遭遇」・・・スピルバーグ。まず1970年代にこのような映画を製作できるってことが本当に凄いし未確認飛行物体の光がとにかく綺麗で神秘的。
そのせいか宇宙人との出会いも感動出来るんですよね。宇宙人ってあんなにキモイ外見してますけど感動出来るんです。「ああ、いつか世界もこんなことが起きるのかな」って・・・・・・。
「博士の異常な愛情」・・・キューブリック。人間の欲望が国を左右し簡単に戦争が始まることを描く。
残酷さと笑いは紙一重で出来ているんだろう。
次々と爆発していくラストシーン。そのような状況でも愛する人と一緒にいたいと思ったり、そんな状況だからこそ笑いたいと思えたり。
このラストシーンは映画史の中でも上位に入るほど残酷さを含めた美しさだ。
「七人の侍」・・・黒澤明監督。観客を飽きさせない脚本、登場人物の個性、アクションシーン・・・
色々、良いところありますが僕が本当に良いと思うのは構図と台詞です。
白黒なのに見入ってしまう美しい画面と気付いたらハッとしてしまう台詞。
黒澤監督の映画はこれまでに何作か観ましたがどれも人間味が凄く出ているのが多い。本当に実在してる人物をそのまま撮ってるみたいなんですよね。そこが僕、黒澤映画の好きなとこです。
「ミスティック・リバー」・・・2時間ちょっとあったが1時間半でまとめられそうだ。
蛇足が少し多い。
間違えて友人を殺害したジミーは反省してましたが反省の時間が少ない。これではまったく反省していないように感じる。しかも今まで真面目だった刑事もジミーの罪についてはノータッチ。
「友達だから庇うのか?」刑事が自分の相棒に言われたこの台詞もこれではなんだか矛盾しているように感じる。
時間的にそうするしかなかったんだろうがジミーの今後について他にも方法があったはず。消化不良感が凄い。
だがそれまでのストーリー、終盤のカットバックは非常に良かったので惜しい作品。
「箱入り息子の恋」・・・吉野家で育む恋愛関係がこんなにも素晴らしいとは。
笑える部分もあるが意外に鬱展開が多いのに驚いた。
こういう設定の話は大体ありきたりになってしまいがちだと思うのでそれを避けての鬱展開だと思うが何故かラストは手紙(点字)のやり取り。
そこは少し怪我が治った主人公が仕事終わり自宅に帰ろうとすると雨が降っている。いつものように傘を差して帰ろうとすると二人が一番、最初に出会った場所で夏帆さんが傘を差して待ってる・・・でもいいような?
「スカーフェイス」・・・アルパチーノかっけえ!あの目がドアップになるところ好き!
主人公の性格があまりにもクソなのでどうしようもないけど、どこか魅力があって好きになってしまう。
しかしこれだけの話で二時間半は長い・・・
7月6日
アマチュアとプロとの差はまったく無い。
プロの作品がアマチュアの作品に勝つことがあるし、
アマチュアの作品がプロの作品に勝つことがある。
プロットを思い付くのに時間が掛かる。
思い付いてネームにしてみると駄作だったりなんてのはよくある。
作者と読者が気に入る作品を描くためには仕方ないことかもしれない。
寡作な人はそれが原因なのではないだろうか?
映画の感想
「スティング」・・・巧みなプロット。観客を騙す事に成功してる。
「パーフェクト・ワールド」・・・切ない。ケヴィンコスナーの父親感出てた。
「パンチドランク・ラブ」・・・随所に映像センスは感じるもののベタな恋愛をしてる男女を犯罪に巻き込んだだけの映画。
「フルメタルジャケット」・・・普通の人間が兵士になる過程、平和を願いながらも生きるために人を殺す二面性。他の戦争映画とは比べものにならないオリジナリティさ。キューブリック神。
「IT」・・・色々と酷過ぎるホラー映画。あまりのB級さに笑う。
「嫌われ松子の一生」・・・相変わらずクセが強いこの監督の映画。テンポが良く面白い。
「バートン・フィンク」・・・期待して観た初コーエン兄弟作品だったが・・・ジョン・タトゥーロがメッシに似ていた。それ以外はありきたりな展開。がっかり。
「バリー・リンドン」・・・3時間もある歴史大作だったが飽きずに観れる。これが18世紀の時代か・・・と衣装、建物、背景などを見て思わず唸る。
月刊スピリッツ8月号掲載 読み切り漫画「創作と生活」について
こんにちは。良い夏を過ごす準備出来てますか?北橋です。
今日は報告があります。
実は6月27日発売の月刊スピリッツ8月号で僕のデビュー作「創作と生活」(24ページ)を掲載させてもらってます。
デビューまで1年近くボツになりましたが「創作と生活」でデビューできたことに喜びを感じてます。
ですが作中にいきすぎた下ネタがあるのでそれを見た家族、親戚がなんと言うか分かりません。激昂してペンネームにさせられるか家族を辞めさせられてしまうかもしれません。もしくは僕のこの下ネタのせいで近所で良からぬ噂が流れ北橋家引っ越しということも十分あり得ます。作品の批判よりそっちのほうが物凄く不安です。夜も眠れません助けて。
話は変わりますが「創作と生活」はエンタメだけでなく実際の僕の生活と少し重なる部分や漫画という文化がこうなればいいなという作者の理想が詰め込まれています。注目してほしいところはそこです。
制作時、大変だったことは24ページにまとめることと作画です。
お気に入りだったシーンを泣く泣く削りました。
担当さんが指摘した作画修正にだいぶ苦労しました。上手く描けないからです。
まあ、そんなこんなで完成したのが「創作と生活」です。
最後に小学6年生のときの担任の先生、高校のとき漫画の授業を担当していた先生、専門学校の担任の先生、前の担当さん、今の担当さん、友達、家族、ガールフレンドの沙織、松井玲奈さんに感謝したい。
あなたたちがいなければ僕はここまで来れなかったでしょう。
本当にありがとうございます。
「創作と生活」の感想いつでもお待ちしています。ツイッター、ブログのコメントでも構いません。僕のLINE、メールアドレスを知ってる方がいたらそちらでも全然いいです。面倒臭かったら口頭でも大丈夫です。
面白ければ雑誌のアンケートにちゃんと「面白かった」にチェック付けて出してくださいね。たぶんスピリッツ公式HPプレゼント応募のところで出来ます。
そのアンケートの結果でプレゼント抽選は当たらないかもしれませんが1人の人間の人生を 全て決めてしまうかもしれないので本当に宜しくお願いします。漫画家にとってアンケートとは銃口を向けられているようなものですから。
違う視点から戦争を撮ったドキュメンタリー映画。
「ウォールフラワー」・・・スティーブン・チョボスキー監督。
10代が経験するであろう青春、性別の壁を撮った映画。こういう内容はときどき観ていて恥ずかしくなるものが多い。だがこの映画に関してはそんなことはまったくなかった。
褒めたいのはクライマックス。薬物による幻覚と自殺の関係性の描写はとても素晴らしく胸騒ぎがした。
「ドライブイン蒲生」・・・たむらまさき監督。
少し寂れた町とそこで暮らす家族の関係性が非常に良く表すことが出来ていて小道具の針?が家族にとってどのような物かが分かるというのも効果的だった。
「転校生」・・・大林宣彦監督。
この80年代に公開された青春傑作映画は自分の映画体験の中でとても重要な一作になった。
公開から30年以上経った今。映画の中で行われる展開は特に新しさもなくベタに思える。だがなぜこんなに面白く、批評的な目から見ても完成度が高いのか。
それは尾美としのりさん、小林聡美さんのエネルギーに満ち溢れ、吹っ切れたような演技がもう本当に素晴らしいのだ。この演技のおかげでこの映画の価値がとても上がったんだと僕は思う。(小林聡美さんが演じた男の子は本当の男の子よりも細かい仕草含め男らしかった。正直、こんなに素晴らしい演技今まで見たことがなかった。あまりの素晴らしさに思わず観ていて笑ってしまった)
ラストシーン。8ミリに映る小林聡美さん演じる一美が車を追いかけるのを止め、後ろを向き、スキップし、そしてまた振り返ったと思った瞬間に8ミリが終わる・・・本当に感動した。何もかもが計算され尽くしている。映画の中で誰もが聴いたことのある音楽はとても効果的で、(製作費がないためそのような音楽を使用したらしいが)心は男の一美がナンパ男を撃退し、その男がまるでギャグ漫画のように足をぴくぴくさせながら倒れているところ。計算してそうやったのではないかと思い、本当に怖くなる。
オープニングとエンディングまたその間にあるものも素晴らしい。こんな映画は中々、作れないし観る機会もあまりないだろう。
まるで奇跡が起きまくったような映画だ。
「隣の女」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
男女の愛をサスペンスを絡ませながら深く突き詰めており非常に面白く観ることができた。
トリュフォー映画の中でも完成度と面白さがとても高い作品。
「パッチギ」・・・井筒和幸監督。
極めて王道そして普通・・・
評価出来るのはクライマックスからラストにかけての盛り上がりのみ。
「恋のエチュード」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
姉妹との壮大な恋愛を2時間で描かれ、トリュフォー自身によって語られるモノローグの台詞がとても際立っている。
4月5日
ブログ更新しない間、ずっとネームの修正を繰り返してたけど最終的にボツになった。自信あったのに悲しい。いつかこのネーム、発表する日が来たらいいなと思う。
ページ数が多いと言われるので新しいネームを24ページにした。上手く行けばいいと思うし気に入ってる作品だけど自分の作風的に自信ない。この前のネームボツが原因で自信無くなってる。
自分が面白いと思うものと周りが面白いと思うものが少しズレているような気がしてならない。不安だ。
今年に入ってからネームばっかやってるような気がする。
早く有名になって売れて色んな人から感想が欲しい。漫画描くのはいつも一人だから孤独だし妙にテンション上がらないしこんなに虚しいことって他にあるのかと愚痴りたくなるが部屋で一人作業中だから愚痴る相手もいない。だから自分の漫画を読んだ人たちの感想が本当に救いだ。色んな人が漫画を読む。俳優も女優もアイドルもお笑い芸人も一般人も。日本人のほとんどが日常的に漫画を読むといってもいいくらい。だから自分の漫画もその人たちの日常に滑り込むことができたらと思う。
最近、描く漫画の設定がAV関係のものばかりで良い感じに谷崎潤一郎の影響受けてるなと思う・・・・・・。
「バタフライ・エフェクト」・・・エリック・ブレス監督。
全ての物語には必ず作者が正解だと思った展開を選ぶ。間違いだと分かったらその展開を失くし、また違う展開に置き換える。それを修正、推敲などと言う。
だがこの映画では違う。脚本を書くとき候補に挙げた展開を全て実行している。そのため映画としての面白さは申し分ない。
斬新なアイデアも主人公の能力で十分、納得出来る。
「私の男」・・・熊切和嘉監督。
浅野忠信さん、二階堂ふみさんの存在感と演技にまず圧倒され、近親相姦を描いた緊迫感に思わずやられた。
あの年齢で浅野忠信さん相手に小悪魔な演技をさらりとやってのける二階堂ふみさんは本当に良い女優だなー。
しかし花による殺人で遠くまで行ってしまう大塩さんの姿はとてもユーモアあふれていたのでそこは花が大塩さんを氷水の中へがんがん蹴って沈めてほしかった。
だが浅野忠信さんがモロ師岡さんに鍋に入った熱々のおかずをぶっかけナイフで殺すシーンは迫力ある構図で素晴らしかった。
「ほとりの朔子」・・・深田晃司監督。
浪人中の朔子が夏の終わりの二週間を伯母の家で過ごすという非常に文学的な映画。
海辺の街と二階堂ふみの被写体も良く合っていて、彼女の表情から心情が上手く読み取れる。
また原発事故被害者を少し違う視点から描いてるのも新しいなと感じた。
「パレード」・・・行定勲監督。
映画全体に流れる雰囲気はかなり好きだし良かったんですが藤原竜也さんが林さんを尾行するシーンあまりにもバレるだろって思ってしまうくらい近すぎるし、ラストのシーンは登場人物みんな普通の表情にしたほうがいいのでは?と思ってしまう。
素材はかなり良いのに色々ツッコミどころがある、もったいない作品でした。
「2つ目の窓」・・・河瀬直美監督。
生と死、十代の男女の性をとても抒情的に表現され、観ていて心が揺さぶられた。
舞台となった町本来の温かさ、住民の暮らしが想像出来る。
「渇き。」・・・中島哲也監督。
時系列をコントロールしながらストーリーを進ませる技術、役所広司さん、中谷美紀さんの演技はさすがと言ったところ。
だが過去に撮られた「告白」と比べるとやや物足りない。
もう少し加奈子というキャラクターを掘り下げる必要があった。
現実感がない。
「ゴーン・ガール」・・・デヴィッド・フィンチャー監督。
鑑賞中、あまりの完成度にとても驚いた。
この傑作サスペンス映画をヒッチコックが観ていたらとても悔しがってただろう。
「ゴーン・ガール」は一度も停止することなく加速し続け、ニックとエイミーが吐いていた嘘は観客、作品内の登場人物を騙すことに成功した。
不穏な音楽ではニックの心情と観客の気持ちが見事、シンクロして効果的。
またこの「ゴーン・ガール」はただのサスペンス映画ではなくマスコミを批判しつつ夫婦というとても日常的なものを設定として入れたおかげで観客に「もしかしたら自分にもこんなことが起こるのではないか」という不安を抱かせている。
これが今までのサスペンス映画と「ゴーン・ガール」の違う点である。
よくあるサスペンス映画では鑑賞してる自分もしくは実際に起こりそうだと思わないのがほとんど。
だが「ゴーン・ガール」は不吉なことに実際に自分の身に起こるかもしれないのだ。
12月26日 北橋映画賞&2014年Best Album TOP10
徳井義実のチャックおろさせてーや今までの回、全部観て
次はAV女優を目指すヒロインを描こうと思った。
恐らくネームは40ページ超えそう。久し振りに自信がある漫画を描けて満足です。
ネームもあと少しで終わる予定です。
2014年は自分の生活が少し変わりましたね。
自分の漫画が賞をもらって実際、編集者と待ち合わせして会ったりとかして。
なんていうか、原稿描きつづけて良かったなと思いました。受賞するまで小さな賞にも入らず、ずっと落選でまったく先が見えなかったけど。
自分の性格が原因で今まで色んなこと長続きしなかったけど、ずっと続いてるのは漫画だけです。
漫画の専門学校に入学して友達が初めて描いた漫画で担当付いてたりするの見るとやっぱすげーなと。
僕は担当付けるのに十数作品ぐらい原稿描いて担当やっと付いたから笑
まったく漫画描いたことない状態で専門学校入学してたら今頃、何もかも終わってましたね。
あー怖っ。
そういえば初めて編集者から名刺もらった日は今でも覚えてるなー。制服のブレザーのポケットに名刺入れてて、それをずっと左手で触りながら家に帰った。
良い思い出。
今年、北橋が観た映画の中で一番良かった作品に授ける北橋映画賞の発表をします。
今年は青山真治監督の「共喰い」が一番良かったですね。
映画全体に溢れる閉塞感。出演者たちの演技。まあ何も欠点ないなって感じです。
続いて2014年Best Album TOP10発表します。
【10】The fin 「Days With Uncertainty」
【9】Foster The People「Super model」
【8】PEACE「IN LOVE」
【7】Superfood「Don't say that」
【6】Eagulls「Eagulls」
【5】The Drums「Encyclopedia」
【4】Avey Tare's Slasher Flicks「Enter The Slasher House」
【3】Mac Demarco「Salad Days」
【2】The Asteroids Galaxy Tour「Bring Us Togther」
【1】Juliancasablancas+Voidz「Tyranny」
12月9日
久し振りの更新。
なぜ前回の更新から3ヶ月も空いてしまったのかというと単純に書くことがなかったから。ネットでも無口かよ!なんつって!グハハハハハハ!!(爆笑)
あっ今年の7月くらいから結構な数のネームを完成させては担当さんに送ってるんですが未だに連続でボツ食らってます。
これはやばいなー。うーん。
けど昨日、完成させたばかりのプロットはまじで良い。これは「48」を超えました。ネームにして担当さんに送ったら通るに違いない。早くネーム書きたくて嗚咽してます。
あっそういえば
前回のブログ記事で第75回新人コミック大賞(青年部門)に応募すると書きましたが結果出ました。
僕は2次審査通過したんですが3次で落ちました。まあ担当さんにボツ食らったネームをそのまま原稿にして応募したんでそりゃそうかー。上に行けなかったのは当然の結果。
次の新人コミック大賞の締め切りは来年の3月末。
審査員の浅野いにおさんに読んでもらいたいので忙しくなけりゃまた次回、投稿するつもりです。
よし!書くことなくなったから僕はもう寝ます!
朝8時起きなんで。
「甘い生活」・・・フェデリコ・フェリーニ監督。
記者の男がハリウッド女優と一緒に堕ちていくだけの話で特に面白くはないが、構図などの技術はさすがとしか言いようがない。
個人的には「道」の方が好き。
「ロスト・イン・トランスレーション」・・・ソフィア・コッポラ監督。
とても美しい映画。
生け花、ゲームセンターなど日本の伝統、特徴的なものを外国人視点から描き、言葉が通じないのもあったりでその外国人が抱く孤独というのも、ひしひしと感じられた。
物語だけを見れば特に何も起こらない映画なのだが構図、演出は非常に芸術的でその間に入る音楽もよくマッチしている。
ルパンが様々な方法で城に潜入していく姿、アクションシーンは非常に良く出来ており、ラストでクラリスとルパンが別れるシーンは感動した。
「コミック雑誌なんかいらない!」・・・滝田洋二郎監督。
1985年に起きた実際の出来事をモデルに芸能レポーターの内田裕也扮するキナメリが次々と取材していくという映画。
視聴者に伝えなければならないので言いにくいことでも言わなければならないレポーターがどのようにして突撃取材していくか。そのレポーターの葛藤などが非常に面白かった。
演出で引き込まれたのは日航ジャンボ機墜落事故、豊田商事会長刺殺事件ですね。
たまに内田裕也の滑舌悪いの気になるがやっぱ存在感あって良い味を出してた
「百瀬、こっちを向いて。」・・・耶雲哉治監督。
ドS演技をする早見あかりさんがただ可愛かったという感想しか残らない映画。
「ニシノユキヒコの恋と冒険」・・・井口奈己監督。
ただ竹ノ内豊さんが色んな女優とエロいことをしているだけの映画で鑑賞後、何も印象に残らなかった。
だが構成は上手く、長回しのシーンによって細かい恋愛の心情(仕事中に相手のことばかり見てしまうなど)を映し出されていたのはとても効果的だった。
「道」・・・フェデリコ・フェリーニ監督。
今までに観た映画で一番感動した作品と自信を持って言える。ストーリーの質はかなり高くテンポも良い。登場人物にはそれぞれ個性があるなど、とにかく一切、無駄がない傑作だ。
もちろん映画では登場人物の顔を映すものだが、この映画で撮られる登場人物の表情は一つ一つ明確であり、何を考えているのかすぐに分かる。それがフェリーニ監督の凄さなのかと俺は初めて「道」で知った。
特にジュリエッタ・マシーナが見せる表情は一つの感情見せるにも凄く細かくて緻密。それは「街の灯」「ライムライト」などで見せたチャップリンと共通している部分が少なからずあるのではないだろうか。
「大人ドロップ」・・・飯塚健監督。
身近にいる異性が自分にとって特別な存在だと気付かず、他の子に思いを寄せてしまうというのは恋愛の定番で、この映画は主人公がそのことにかなり遠回りしながら気付く内容になっている。
出演者たちの中で一番輝いているのは間違いなく前野朋哉さんだろう。脇役ながら確かな存在感を見せていて最近、他の映画に引っ張りだこなのが分かる。
他には小林涼子さん。台詞のイントネーションが少しおかしいのだが、登場人物と丁度、合っていて良い。
演出ではたまに小恥ずかしくなるようなものがあるが中には良いものもあり、台詞には細かい計算がされていた。
ラストで小林涼子さんが主人公に自分の思いを伝えるシーンにはぐっときた。
「ロリータ」・・・スタンリー・キューブリック監督。
妻の事故死には都合よすぎると思うが中々面白かった。登場人物の心理、サスペンスの場面では思わず画面に釘付けになる。
そしてロリータ役のスー・リオンはやはり小悪魔的で美しく、とても良い演技をジェームズ・メイソンと共にしていて、2時間半もある長い映画なのにまったく中弛みしなかった脚本には、ただ素晴らしいと言うしかない。
「パーマネント・バケーション」・・・ジム・ジャームッシュ監督。
とにかく酷かった。退屈すぎる。時間の無駄。
登場人物がいきいきしていて非常にポップなコメディ映画。
ザジ役のカトリーヌ・ドモンジョの演技はとてもキュートで笑わせてくれる。
そして演出が秀逸。コメディ映画でしか通用しない演出をルイ・マル監督はこの作品でしっかりとやっていた。
「終電車」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
ナチス占領下のパリという時代で劇場を行っている支配人とその妻、出演者などの人間関係を描いた劇場版「アメリカの夜」といった感じ。
だがこちらでは恋愛だけでなくユダヤ人差別の表現があり、とても良く出来ていた。特にラストには少し驚かされ、トリュフォー監督の手腕が感じられる。
「ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー」・・・エマニュエル・ローラン監督。
ヌーヴェルヴァーグの歴史、ゴダールとトリュフォーの関係について描いたドキュメンタリー映画。
個人的にはゴダールがトリュフォーの「アメリカの夜」を酷評した手紙の内容、五月革命のことが観れて満足でした。
ただまったく関係ない美人な女性がそれっぽい表情してたのにはうんざり。
「ピアニストを撃て」・・・フランソワ・トリュフォー監督。
この映画はトリュフォーの才能が遺憾なく発揮された作品だと思う。
観客を退屈させないがどこか馬鹿っぽいストーリー。アクションと恋愛感情のバランス、音楽が本当に良い。
好きなシーンはシャルリがレナの手を握ろうとしたり、どうやってバーに誘おうか考えているシーンですかね。アズナヴールの表情の効果で寂しげな雰囲気が出て本当に上手い。
トリュフォー作品の中ではかなり好きになりました。