7月1日
こんばんは。なんとか生きてます。
今年の1月くらいですかね。自分の漫画にデジタルを導入しました。理由はトーン使ってないので白すぎ。あと服のバリエーションが白黒だけだと限界があるからです。
自分の画力だとさすがにね。
そのせいでバイト代すぐなくなったけど後悔してません。
前のバイトは仕事に飽きたのでふらっとやめました。新しいバイトはゲームのバグをずっと探して報告するやつです。漫画に活かせたら面白そうですよね。
漫画ですがデジタル初めてから今、原稿でもうすぐ完成なんですけどまだ慣れてない部分も多い。次の作品でやっと慣れるかなって感じです。
その漫画は上手くいけばそのままどこかの青年誌に掲載になるんじゃないかなーと思います。上手くいかなかったら普通に新人賞ですかね。
バイト生活しながら漫画描くってのは色々しんどいですね。精神的な部分で。
早く漫画だけで飯食えるようになりたい。誰か連載の話くれませんか??もうこんな生活うんざりです。早く日の目を浴びたい。
そういえばゲームのバグを探すバイトに行く朝、スマホでツイッターを見たら「やれたかも委員会」の吉田貴司さんが1年ぐらい前にちばてつや賞で佳作もらった漫画をおすすめしてくださってました。
遂に自分のスマホもバグったかと思ったんですけど、さすがにこれには驚きました。
しかもそこからの繋がりで色んな方もリンク張ってくれたりしてて、いいねもたくさんもらえて本当に嬉しいです。いいね200越え!自分の漫画でもこんなこと起きるんだと思いました。吉田さん本当にありがとうございました。
発表した当初はあんまり、いいねもらえなかったんですけど1年後、またこんな感じで検索結果にふらっと自分の漫画が出てくるってのは変な話です。たまには良いことも起きるもんですね。
じゃあ最近、観た映画と2017年上半期の映画ベストやります。あ、最近観た映画はスマホのメモ帳がなんでか全部消えちゃいました。なので思い出せる範囲で。
ありがとう、トニ・エルドマン
スプリット
映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
フレンチアルプスで起きたこと
T2 トレインスポッティング
そうして私たちはプールに金魚を、
ドリーマーズ
本当の作家、JTリロイ
スウィート17モンスター
20センチュリーウーマン
ラブホテル
CURE
光
ハードコア
ムーンライト
キートンの大列車追跡
くすぐり
メッセージ
2017年上半期映画ベスト
2.オクジャ
3.イノセント15
4.ラ・ラ・ランド
5.スウィート17モンスター
6.ありがとう、トニ・エルドマン
7.20センチュリーウーマン
8.ムーンライト
9.光
10.ジョンベネ殺害事件の謎
凄いなと思ったのはマンチェスターとオクジャとイノセント15とラ・ラ・ランドとスウィート17モンスター。
安定感があるのは、トニエルドマンと20センチュリーウーマン。
ムーンライトと光はランキング入りしてますけど少しガッカリした映画かな。
ジョンベネに関しては映画の中で面白いことやってたんでランキング入り。
3月19日
3月5日 卒業前夜
海外研修のとき知り合った東京の専門学校に通う友達二人が大阪に遊びに来るというので漫画専攻のグループと一緒に飲みに行った。
ここにいる全員、漫画を描いている。またみんな自分たちの漫画と真剣に向き合っている。
そしてそれは深夜2時くらいまで続いて真剣な話からふざけたことまで色んな話をした。
東京の専門学校の友達二人と別れてからは漫画専攻のグループの一人が一人暮らししてたのでそいつの家まで長い時間かけて歩いて帰った。
もう終電もないし人気がない夜道をマクドのポテトとバーガーを食べながら帰った。
そのとき隣を歩いてたのは一年のときたまたま同じ小説の選択授業取ってたのがきっかけで仲良くなった奴だった。
こいつは自分とは正反対の人間で確実に自分にないものを持ってて喋りも上手かったので少しだけ憧れてる。また自分だけでなく周りからの人望も厚かったので人間性含め少し尊敬している。
普通に喋っていると自分とは笑うタイミングとかウマがあったりして本当に面白い奴。
また人を小馬鹿にする才能が抜群に素晴らしい。多分それも漫画に生かされてるのかもしれない。
そいつ含め身長が高い奴とか島根出身の奴とかヤンキー顔の奴とかホラー漫画描く奴とかとにかく個性溢れる人たちと仲良くなることが出来た。
いつもそのメンバーで授業が終わった放課後、居残ってネームをしたり、くだらないこととか真剣なことも話し合っていた。
その話の8割が下ネタだったような気もするがカップ麺食いながら過ごすその時間は意外と自分にとって思い出である。
体育祭ではアホなパフォーマンスを三年間やりきって最後の年、1位になれたしね笑
今でも入学したての一泊研修のときの場面は思い出せる。
同じ部屋になった同じ漫画専攻の奴らとぎこちない会話を必死にした結果、その後ずっと学校で一緒に過ごすような仲になれていたり。
とにかく今までの自分の学生生活で一番密度が濃かったし、恋愛とか友情、努力含めそこには間違いなく漫画を通して夢を叶えようとする情熱さと真剣さとかが学生生活の中に確実に存在していたし、同じ夢を目指してる人たちと知り合えたのは本当に貴重だった。
ここからが勝負だと思う。
漫画を描くのは孤独の作業でもあるので
尚更、色々なことに勝負しなければいけないなと思う。
そんなことを書いてしまうのは昨日、提出期限ギリギリのネームを描き終えた反動か?
とりあえずこれ担当にネームのOKもらえなければコンペにも出せないし本当にきついのである。とりあえずあとは祈るしかない。
もう一年ずっとネームをやり続けているが今までで一番ネームをやり続けている。
だけどなぜか辞める気にはならない。
それはララランド含め色んな映画に刺激をもらえているから。
漫画と出会っていなければ確実に映画の専門学校行ってたなと思うくらい今は正直、漫画より映画への情熱の方が高いが映画でもらった情熱とかを漫画にもおすそ分けしてる。だから映画より情熱が低くてもそこまで深く考える必要はなく漫画を描くのはそれでも面白い。
また今でも変わらず漫画も映画も愛着持ってます。
ただ作品に対してのレベルが映画のほうが上だと認めざるを得ない。
こんなこと言ったら本当の漫画ファンから憎まれてしまうが仕方ない。
自分でも認めたくないけど映画を観ていくと認めざるを得ない時が確実に来てしまうから。
10/31
8月映画
「ショート・ターム」デスティン・ダニエル・クレットン監督
社会から外れた人とそれをサポートする人たちの温かさと辛い過去が独特のリズムで伝わる。
斬新な演出で新しい映画的体験が出来る。
「ローリング」冨永昌敬監督
道から外れていった元教師と教え子たちによる恋愛関係はタイトル通りぐるぐると回り続け転落していく様は見てて楽しい。
3.11の日本を濃密に表現する現在の技術を最大限に駆使したアクションと「十二人の怒れる男」を彷彿とさせる会議でのスピーディーかつ退屈させない会話劇。
「ぼくとアールと彼女のさよなら」
病気になった女の子とそれを支える冴えない男たちの友情もの。
あまりオリジナリティが感じられず残念。
「ニンフォマニアック」ラース・フォン・トリアー監督
わざわざVol.2にするほどのものか?と言いたくなる。
期待はずれ。
母性から卒業する主人公をテーマにした映画だ。
そこには閉塞的な生活や車から都会の憧れというのも感じることが出来る。
キャラクターたちがばたばた動き回る様子は見てて面白い。
これも「シン・ゴジラ」同様、日本で作られた3.11を意識した映画。終わらせ方も上手くまとまってて面白い。
普通。
どうしようもない男の様子を映画で淡々と撮り続ける。しかしそれがクセになって面白い。
「オーバーフェンス」山下敦弘監督
素晴らしい。ファンタジー要素を取り入れながらも社会からはみ出した男女の恋愛が胸に刺さる。野球という小道具がオチで大きな役割を果たしてるのも素晴らしい。
現代では少し古くなってしまったインターネットのチャット恋愛。
実験的でありながらその時代の良さも映画から伝わって雰囲気が心地良い。
9月映画
僕が好きな漫画の一つである青山景さんの「ストロボライト」のサスペンス要素はこれから影響受けてるのかなと思ったりした。
「聲の形」山田尚子監督
シーンとキャラの心情が無関係に見えるがしっかりと関連してるのが上手い。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」ジム・ジャームッシュ監督
とある展開は正直めちゃくちゃで許されないけどジム・ジャームッシュだから許されててオシャレだから許されてんのかな。
「怒り」李相日監督
無関係のように思える登場人物が徐々に繋がっていくサスペンスは面白いが役者たちによる熱演どれも凄い。
個人的に泣く演技がその役者の演技の上手さがすぐ分かると勝手に思ってるんだけど広瀬すずさんがとにかく良かった。
10月映画
「SCOOP!」大根仁監督
撮るものが撮られる側になるという構造と大きくひっくり返る映画全体の流れ。
「エル・クラン」パブロ・トラベロ監督
スコセッシのギャング映画のようにスピーディーで退屈させず、終わらせ方はハネケのように残酷であった。
普通。
冬のように凍てついた夫婦はその片方が亡くなった後も糸のように絡まり続ける。ユーモアが含まれた子供の育児の様子は是枝監督の良さが出たのではないか。
「何者」三浦大輔監督
実験的でそういえばこういうのなかったなと今の時代にぴったりの映画。
就活と恋愛と友情とSNSという要素を上手く混ぜ合わせており非常に上手い。
8月16日
今年に入ってから読み切りだけでなく連載用のネームも書かせてもらえることになりました。ずっと読み切り漫画ばかり描いてたので連載用の漫画の描き方というのに悪戦苦闘してますがなんとか必死に頑張ってます。
就活もなんだかんだでやってますよ。
だけど自分の人生はほんと勉強とか資格とかボランティアとか一切せず漫画だけしかやってきませんでした。性格とかも履歴書書くとき自分のことを考えるわけです。するとやっぱり自分ってほんとスキルとかマジで何もないことに痛感させられ自己嫌悪に陥っちゃうんですね。
親が勉強しろとか言う理由よく分かりました。けどやっぱりこのぐらいの年齢にならないとほとんどの子供その意味分からないよな。
それはさておき漫画を描くことってやっぱり疲れるしモチベーションもなかなか上がりづらいし多分、人生で一番孤独な職業って漫画家なんじゃないの?って思ってるんです。それで今年、僕は就活ですから漫画描く時間あんまり無くなって良い気分転換になるかなーと思って説明会とか面接とか行ってるんですけど、家帰ったらやっぱり漫画描いちゃいますね。あれだけ「嫌だ。疲れる」とか言ってた人間がまさかね。普通に描いちゃってます。
そう思ったら親が漫画道具セットみたいなの買ってくれたりコンビニに売ってたドラえもん文庫版みたいなの買ってくれたのほんと感謝っすね。
てか今ではもう就活とかどうでも良くなってネームしかやってねーっす。ガハハ。漫画楽しすぎー。
そんなわけで就活のおかげでなんとなく離れてた漫画愛を再び取り戻したとさ。ちゃんちゃん。
8月14日
6月、7月に観た映画
「イタリア旅行」ロベルト・ロッセリーニ監督
離婚寸前の夫婦は旅行によって身体だけでなく心までも観光地を巡るように様々な人々と感情に出会う。
目的もない夫婦の未来はふわふわと漂っており、パレードによって足止めを食らった夫婦はその場で解決策を考える。
「我等の生涯の最良の年」ウィリアム・ワイラー監督
戦争から帰ってきた大人たちが再び社会に戻ることへの困難さを伝える。
「エスター」ジャウム・コレット=セラ監督
単純に面白いしホラーとしての色んな演出に驚かされたりする。
上手いなー。
「デッドプール」ティム・ミラー監督
恐らく小学生のときに観たスパイダーマン以来のアメコミ映画。
こういう下ネタめちゃくちゃ言うヒーローいなかったので新鮮。
「プレイタイム」ジャック・タチ監督
社会の構図またはその中で生きる人たちの様子を素晴らしいセットで撮っている。
明確で美しい。
女ロボット自体の美しさも好きだけど抽選で選ばれた優秀青年と距離を縮める様子が純粋で良い恋愛だなと思う。
そしてそこで起きるサスペンス展開もハラハラするし、その先に起こる物語を考えてしまうラストも素晴らしい。
「ひまわり」ヴィットリオ・デ・シーカ監督
女の悲哀を際立たせるようにただひまわりが一面に咲いている。
「葛城事件」赤堀雅秋監督
始まりはどこにでも存在する。ありふれた家族が崩壊しかけており、もう既に崩壊した現在と行き来する。
同じ家族でも様々な人間が生まれ親が選べない子供たちは威圧的な父親と優しい母親から育てられ自然と心から悪の種が植え付けられてしまう。
「日本で一番悪い奴ら」白石和彌監督
スコセッシのギャング映画を彷彿とさせるも「グッドフェローズ」並みのスピード感は中盤辺りから落ちてしまう。
そのあとは期待してたほどの面白さもなく想定内の着地。
「東京上空いらっしゃいませ」相米慎二監督
今に見る90年代映画の良き古さ。
幽霊が消えたり現れたりする、あの胡散臭い効果も良いなと思える。
「ふきげんな過去」前田司郎監督
少女の反抗期と思春期をテーマに監督独特のユーモアで作品世界を徐々に作る。
ありふれた日常の中に非日常的な謎を取り入れ観客を映画の先へと連れていく。
少女の内面の崩壊を爆弾のスイッチで表現するという装置と仕掛けも上手い。
「FAKE」森達也監督
事件の深いところまでは知らない観客たちが全員、夜のニュースを観てるような感覚になれる。
ちょうど良いギリギリのラインを保ちながら外国人と佐村河内守さんによる心理戦のような戦い、そして猫という和らげる道具(といっては失礼だけど)もあったりして良い映画に仕上がったなという感じ。
「TOO YOUNG TOO DIE! 若くして死ぬ」宮藤官九郎監督
とんでもないエンタメ映画だと思うし本当に素晴らしいと思うし最高に面白いと感じた。
修学旅行、好きな人とバスで隣同士になれるかどうかのドキドキ、その席を違う男子に譲ってもらう学校あるある。そしてバス事故で地獄に落ちて年齢を重ねた好きな人と再会するまで何度も虫に生まれたりとかインコに生まれたりとかして頑張るあの感じ・・・何か「バック・トゥ・ザ・フューチャー1」を思い出しながら観てて本当良いなと思いました。
しかも映画では良い感じに笑えるハナにつかない寒くならないギャグもあるし、地獄ではミュージック要素もある。
映画として色んなことに挑戦してるなーと思って個人的に好印象でした。
「オデッセイ」リドリー・スコット監督
土星で芋を作る。それ以外は以前からあるSF映画と同じような展開...。
「ブロークバックマウンテン」アン・リー監督
荒野、ハードボイルド、同性愛。
切なくて美しい。
コメディ良し。テンポ良し。
「二重生活」岸善幸監督
見ず知らずの人間を尾行するというスリリングな設定を扱ってはいるがその動機が納得いかない。
上手くハマれば良いフィルムノワールになりえたと思うしこういう設定なら最後に仕掛けを入れるべきだと思う
ひと夏の友情と恋に教習所とヤクザを取り入れたのは面白い。
主人公の天然っぽさも上手く表現しきれており作品全体にある温もりは原作と変わらず。
青春ホラーの要素を含みながら低予算ならではの技術も垣間見える。
ここ最近のSF映画でも傑作中の傑作だと感じた。
普通のSF映画は主人公が実際に宇宙へ行って何かトラブルが起きるという流れでこのインターステラーもそうなのだが惑星だけでなく四次元や過去にまで行ってしまう新しさ、そしてノーランが撮る映像とその美しさが上手く融合している。
脚本も複雑に構成されており、主人公と子供たちの関係性もリアリティがあって非常に深い。終盤は本当に感動してしまう。
個人的に「2001年、宇宙の旅」に並ぶ傑作。
この監督はエンタメに徹底した映画を撮り続けたほうが良い。
「バッドマン ビキンズ」クリストファー・ノーラン監督
よくある展開。ただ、それだけ。
『バッドマン ビキンズ』に比べるとだいぶ作品自体の深さが倍増したと感じる。
女と男の逃避行。『ブルーベルベット』と比べるとリンチにしてはあまりぶっ飛んでないように感じる。
いかにもアメリカ!というノリが冒頭から漂わせていて苦笑と寒気を感じながら観ていた。
ベトナム戦争を扱った戦争映画。
戦闘もリアルで人間同士で行われる対立も見ごたえある。
今までに観たホラー映画でTOP10上位に食い込む傑作だし、間違いなくTOP10から落ちることもないだろうと確信出来る。
『戦場のピアニスト』を観た時もそう思ったがこの映画を撮ったロマンポランスキーは天才だ。
ホラー映画というとまず驚かす。急に幽霊やゾンビが出てきて。だけどこの映画はそんなド定番なことを一切やらなかったし、やりたくなかったんだろうと感じさせる。
僕はこれを観て衝撃を受けた。作家独自の作風を残しつつ撮ったパーフェクト・ホラームービー。現在、これを観てからホラー漫画を描こうと密かにプロットを思考中である。
90分という短さでありながら白熱し見入ってしまう社会派映画。
ほとんどのシーンを部屋一つで撮影してしまうという制約を設けながらもこれまで面白い映画が作れるとは。そんなことを改めて実感しました。
「下衆の愛」内田英治監督
売れない映画監督と売れない役者たちがトラブルを起こしながらも映画製作に奮闘する群像劇。
主人公は下衆だが下衆なりにもどこか理解出来る行動がちゃんとあるしそれは他の役者たちにもそうだった。笑いどころもあり売れなさならではの悲哀というのもしっかりと表現出来た作品だった。
実はこれ大阪にある第七芸術劇場で行われた初日舞台挨拶に参加して観た映画。
舞台挨拶というのは初めてだったので良い記念になった。